人と同じく犬にも様々な性格の子がいます。犬と遊ぶのが好きな子もいれば、犬と遊ぶのがあまり得意でない子もいます。
飼い主目線で考えると、
『愛犬を他の犬と遊ばせてあげたい』
『愛犬がワンプロするところが見たい』
『お友達犬を沢山作らせてあげたい』
犬同志で楽しく遊ぶ愛犬の姿を思い浮かべ、せっせとドッグランに通ったり、お散歩の犬友サークルを作ったりします。
中には愛犬の遊び相手として、新たに犬を迎えてしまう飼い主もいます。
でも、それはあくまでも飼い主さんの希望であって、全ての犬がそれを望んでいるわけではないのです。
そして犬目線から考えれば、犬と仲良く遊べることが犬として生きていく上で必要なことではないわけです。
飼い主さんとのカウンセリングの質問の中で、『愛犬の好きなオモチャを好きな順に3つあげて下さい』という項目があります。
答えによって、飼い主さんと犬がどのように付き合ってきているのかが見えてきます。
例えば
骨ガムの様なガジガジかじるオモチャや、オヤツを中に詰めるコングの様なオモチャ、ぬいぐるみなど犬が一人で遊ぶオモチャをあげる飼い主さんは普段留守番時間が多いとか、あまり散歩をしないなど愛犬にかける時間が少ない傾向にあります。
逆に
ボールなどのオモチャやロープなどの引っ張りっこをするオモチャなど飼い主と犬が遊ぶオモチャをあげる飼い主さんは普段犬にかける時間が多い傾向です。
中には『うちの犬はオモチャであまり遊びません』といわれる飼い主さんもいます。
これは『うちの犬は散歩があまり好きではないので散歩に行きません』といわれるのと同じで、
愛犬がオモチャで遊ばないのではなく、愛犬に人と一緒に遊ぶ楽しさを教えていないことが多いのです。
犬を迎えたら真っ先にしなければならないこと
それは飼い主を好きになってもらうこと
犬と一緒になって遊んで、楽しんで、犬から信頼されること
オモチャは犬と一緒に遊ぶ為の大切なツールの一つ。ロープで引っ張りっこをしたり、ボールを持って来させたり、色々な遊びのパターンを作れば、それだけ犬との遊びの引き出しが増え、飼い主の魅力がUPします。オモチャを使わなくても犬とプロレスしたり、かくれんぼをしたり、オヤツ探しゲームをしたり、しつけやトレーニングも犬にとっては遊びの延長にすぎません。
そして裏切らないこと
『飼い主と一緒に遊ぶのは楽しい』
『次はどんなことで遊んでくれるのかワクワクする』
『飼い主と一緒にいるのが一番幸せに感じる』
『飼い主のことが好きで離れたくなくなる』
私の尊敬するトレーナーの言葉に
『飼い主は愛犬のマグネットになりなさい』というフレーズがあります。
愛犬がまるで磁石のように飼い主から離れなくなるという意味です。
犬は人と一緒に生きるために作られた動物。
人と一緒に作業することが犬の喜びであり、犬のニーズ(要求・需要)は満たされます。
そこが他の動物と大きく違うところ。
だから犬にとっては犬同士で遊ぶことよりも、飼い主と仲良く遊ぶことが、より大切なことなのです。
あなたは愛犬とどれだけ長く遊べますか?