9月20日から26日までの『動物愛護週間』にあたり、動物愛護推進員として東京都のどうぶつ愛護フェスティバル屋内行事を拝聴してきました。

 

パネルディスカッションでの

『人と動物の共生する社会の実現に向けて』では、

6人のパネリストとMCのコーディネーターが

 

・動物との共生って何?

・動物愛護って何?

・適切な管理って何?

 

という、3つのテーマに関して意見を交わしました。

 

この様なテーマの議論になると必ず出てくる問題の一つに

日本独特の

【愛護】という言葉の意味

 

辞書で【愛護】を引くと、「かわいがってかばい守ること。」

【動物愛護】は「動物をかわいがってかばい守ること。」となります。

 

かわいがり方はかわいがる人によって違ってくるもので、受け身側の動物の気持ちは関係ありません。

 

【愛】という言葉も同じで、100人いれば100通りの【愛】があり、不確かなものです。

 

パネリストの一人が例としてあげていたのが、

「ラブラドールの飼い主が、ご飯を美味しそうにたくさん食べる愛犬の姿を愛おしく思い、沢山の食べ物を与えていたら太り過ぎて病気になって死んでしまった。」

 

これは動物の【福祉】の観点で考えれば明らかに愛犬に対しての虐待にあたりますが、【愛護】で考えると飼い主さんは愛犬を愛して可愛がった結果のこととなってしまいます。

 

【動物愛護】とは人の立場から考えた定義の無い曖昧な意味の言葉で、【動物福祉(アニマルウェルフェア)】とは似て非なる言葉です。

 

『人と動物の共生する社会の実現に向けて』

 

人と動物の関係性も時代と共に変化してきて、今や『ペットは家族』とまで言われるようになりました。

 

一方的に人目線の都合を動物に対して押し付けるのではなく、だれもが動物の立場からの目線を持つことが、

 

『人と動物の共生する社会の実現』に繋がる一歩だと思います。