スウェーデン4日目の最終日はストックホルム郊外のHUNDUDDENS トレーニングセンター






ここは広大な敷地の中にアジリティ施設からリハビリプール、屋内トレーニング場、レストランまで揃った総合犬用施設の様なものでした。

 



おしゃれなレストラン





犬のリハビリプール







バランスボールでのトレーニング






ここで最終日、BPHという犬のメンタルテスト(気質テスト)の見学をしました。



私がこのメンタルテストに初めて興味を持ったのは、確か藤田りか子さんのこのブログの記事を読んでからだと思います。そして昨年の藤田りか子さんとヴィベケ・リーセ女史のセミナーを聞いて、スウェーデンの捨て犬のいない社会の理由の1つにメンタルテストの存在も含まれていると考えました。







では犬のメンタルテストとはどの様なものか?






簡単に言うと犬の性格テスト、キャパシティを判断するテスト。日本でも警察犬や介助犬などのワーキングドッグの資質を見るために行われていますが、スウェーデンでは一般の犬でも受けることも出来ます。その目的も内容も違いがあると思います。







例えばガンドッグの場合、銃声に対してビビッてしまうようなガンシャイな犬は他にいくら優れた能力があろうと、ガンドッグとして使うことは出来ない。このような気質は持って生まれたものであって、その後の環境で著しく変わるものではありません。





様々な環境を作って、その犬の気質をチェックしていきます。スウェーデンにおけるメンタルテストは生後12ヶ月以上の犬なら受けることが出来ます。年齢の上限はありません。







友好性、攻撃性、集中力、など30以上の項目をチェックし、自分の犬が犬種の平均値や犬全体の平均値等と比べると、どの部分が平均より勝っているのか、劣っているのかが知ることが出来ます。勿論、犬のブリーディングにも大いに役立てることが出来ます。






例えば、ある犬種の気質が著しく思わしくない方向に偏ってきたとします。スウェーデンではいち早く気づき、それを従来の犬種の持つべき気質にコントロールする事が出来ます。





では日本ではどうでしょうか?元となるデータも無いので、犬種特性が失われていたとしても気づくことは無いでしょう。そもそも気質にこだわりを持ち繁殖を行うブリーダーが日本にどれほど存在するのでしょう?





スウェーデンではマイクロチップと蓄犬登録で殆どの犬がデータベース化されているので、自分の犬の親や祖先がどの様な病歴を持ち、どの様な遺伝性疾患があるのかも知ることが出来ます。






遺伝性などの疾患を持たず、気質のしっかりした犬を作り出すシステムが出来上がっています。逆に日本では遺伝性疾患や気質など気にせず、見た目重視でいまだ不必要な繁殖が続けられています。




初日に私が感じた『犬が違う』という印象は、スウェーデンのこうした犬作りの努力の結果だと思います。日本ではアレルギーを抱えた犬が沢山作りだされてしまい、犬の手作り食はそう珍しくありません。スウェーデンの犬は皆ドライフードです。






正味4日間という短い滞在でしたが、やはりスウェーデンは犬との共生が出来ている数少ない国のひとつでした。







最後に、このような素晴らしい研修旅行を企画されたプレイボゥドッグトレーナーアカデミーの森山校長、スタッフの皆様、最高のガイドをしてくださった藤田りか子さん、関係者の皆様に深く御礼申し上げます。