化粧品会社にいるのに、化粧品の「裏話」を堂々と話しても大丈夫なのかと心配される宮田哲朗です。

 

 

僕があまり好きではない販売手法に、

〇〇フリー、

ノン〇〇、

〇〇無添加

があります。

 

 

何故、好きではないかと言うと特定の成分を「悪者」にして、その成分が配合されていない自社商品を販売するからなのですが、実際にその悪者にされた成分が悪者ではなかったり、配合量を守れば全く問題なかったり、もっと言うと化粧品を作る際や、効果を出す際には絶対に必要な成分だったりするからです。

 

 

そして、消費者は〇〇フリーというキーワードだけを見て、その成分はお肌に悪いと「勘違い」してしまうからです。

 

 

でも・・・

 

 

個人的には好きではない販売手法ですが、化粧品は法律で広告表現が決められている以上、ある程度しょうがないとも思っています。

 

 

だから、〇〇フリーの化粧品を否定している訳ではありません。

 

 

そんな中、今回はあえて〇〇フリー化粧品の「作り方」をお伝えさせていただきます。

(製造方法ではなく、〇〇フリーのキャッチコピーの付け方です)

 

 

まずは、世の中にある〇〇フリーを挙げていきます。

 

 

・パラベンフリー

・防腐剤フリー

・合成界面活性剤フリー

・石油系界面活性剤フリー

・香料フリー(無香料)

・合成香料フリー

・アルコールフリー

・オイルフリー

・鉱物油フリー

・着色剤フリー(無着色)

・合成着色料フリー

・タール色素フリー

・合成ポリマーフリー

・シリコンフリー(ノンシリコン)

・カチオンフリー(ノンカチオン)

・旧表示指定成分フリー

・ラウリルフリー

・ラウレスフリー

・サルフェートフリー

・紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)

・無添加化粧品

などなど。

 

 

自分で挙げておいて何ですが、こんなに沢山あるのですね!

僕が知らないだけで、まだまだあると思います。

 

 

〇〇フリーのキャッチコピーを作るには、上記の中から、その成分が配合されていないものを選べば良いのです。

 

 

その成分が悪者かどうかは抜きにして、〇〇フリーというキャッチコピーを付けるだけで、消費者には「なんとなくお肌に優しそう」と思ってもらえます。

 

 

ちなみに、僕が企画開発したプラセンタ美容液「プラデューアクロス」に〇〇フリーを付けてみます。

 

 

◆プラデューアクロス全成分

水、BG、プラセンタエキス、メチルパラベン、プロピルパラベン

 

これを元にすると、

・合成界面活性剤フリー

・石油系界面活性剤フリー

・香料フリー(無香料)

・合成香料フリー

・アルコールフリー

・オイルフリー

・鉱物油フリー

・着色剤フリー(無着色)

・合成着色料フリー

・タール色素フリー

・合成ポリマーフリー

・シリコンフリー(ノンシリコン)

・カチオンフリー(ノンカチオン)

・ラウリルフリー

・ラウレスフリー

・サルフェートフリー

・紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)

 

になります。

めちゃくちゃお肌に優しそうですね😁

(僕はやりませんが)

 

 

この様に、〇〇フリーというキャッチコピーを付けようと思えば、「どんな化粧品にも付けることができます」ので、〇〇フリーだからお肌に優しいという事は、安易に思わないようにしましょう!

 

 

※僕は〇〇フリーを否定している訳ではないこと、ある程度はしょうがないと思っていることを改めてお伝えさせていただきます。

 

 

今回お伝えしたかったのは、〇〇フリーがイコールお肌に優しくて、安心安全という訳では無いという事です。

 

 

また堂々と化粧品の裏話を投稿してしまいました・・・。