●「ヒトラーの虐殺会議」

 

 

これは面白い。

これも今年ベストな映画。

 

アウシュビッツに関する芝居に出たのもあって、とても興味深く、どの辺りの時の話か分かり始めてから更に釘付けで観た。

 

悲劇や恐怖などの作劇にはユーモアが潜んでいるけれど(それを見つけ描くのは至難の技ですが)本作は見事にそのブラックユーモアを描き出している。

 

 

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ユダヤ人を選別する話のくだりは

キューブリック映画を彷彿させるほどに、

ブラックで思わず吹き出してしまった。怖い。けれど面白い。

●「土を喰らう十二ヶ月」

 

 

イイです!好きです。こういう映画!

 

今年ベストな一本ですっ。

 

 

 

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ご注意ください

 

 

 

作る食べるただそれだけ。

それだけが面白い!!

●「ある男」

 

 

「愚行録」を観たので、本作も観るが、期待しすぎたせいで「愚行録」よりはイマイチ。

 

でも前半から後半に切り替わるところはイイ!カッコイイ!があーっと盛り上がる。

 

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ご注意ください

 

 

 

主人公の辛さ、違う人物になりすまさざるを得ないほどの辛さが、分かってはいるのですが、なんでしょう・・?映画からは今一つ感じられなかった。

客観的な視点はとても大事ですがもう少し中に入り込んでも良かったのでは?

ただ入り込みすぎると情緒的でウザかったり、説明的だったりする危険性があるので、難しいですよね・・その匙加減は・・

●「湿地」

 

 

デンマークの犯罪映画はやはり暗い。陰湿。

 

でも作り物でないリアルな雰囲気は相変わらず良い感じで最後まで飽きずに観た。

 

あんまり出てこないけれど女刑事が印象に残る。

こういうキャラの登場人物は日本ではあまり見かけない気がする。

●「聖なる鹿殺し」

 

なんじゃこの映画?

キューブリックを思わせる映像は、見ていてずっと心地良い。

 

しかしそれにしてもです。

 

ちょっとアリアスターっぽいなと思ったら

やはりA24  制作の映画だったので納得。

 

訳の分からない全然感情移入できない内容ですが登場人物それぞれの行動は理にかなってる。

だから信用できるし観続けられる。

そこには脚本や演出の力技があるのでしょうね。

 

「MEN 同じ顔の男たち」やアリ・アスター作品や本作など、こういう不思議で、ちょっと不快で、クライマックスやカタルシスに行き切らない、斜に構えた?クールな?映画が今流行ってるんですかね?

 

大変興味深く観ました。

豪くんオススメありがとうございます!