再就職後春の話が続きます。今日は再開初日と言うことで少し短めにさせていただきたいと思います。

 

 6月の下旬に京都のエレクトロニクス関連の企業が集まる会があってそこの主催でボウリング大会が開催されることになった。参加費は社友会(毎月1000円給与から引かれている)から出る。成績優秀者とキリ番の順位の人には豪華景品が出るらしい。この年は確か任天堂のWiiとWii-Fitのセットだったと思う。景品は番号札を引いてその番号の景品がもらえる仕組みになっていて、1位だからいい景品が当たるとは限らないらしい。

 

 私は大学生のときにほんの少しだけボウリング部に所属していたことがある。その関係で自分のボウリングシューズを持っている(←9000円もしたのにほとんど自宅の靴箱に眠っている)。新入社員が参加しないと言うわけにも行かず、参加することにした。本社には営業担当者がいないので営業とのコミュニケーションを作る1つのきっかけにもなる。

 

 婆須は毎年参加していて景品をもらったこともあるらしい。鳥谷も参加することになった。派遣社員の浜中は最初は参加しないと言っていたが、後でキャンセルが出たことから参加することになった。検査のパート2人は参加しない。藤川家は社長は観戦のみ参加、奥様や専務、お嬢様2人は参加する。ちなみに長女は京都営業所で営業アシスタント(常勤)、次女は給与計算など人事業務(子供がいるので非常勤)を担当している。

 

 ボウリング大会のルールは基本的に普通のボウリング大会と同じで3ゲームの総得点で順位が決まる。ただし、女性には1ゲーム30点のハンデが与えられる。

 

 会場は京都市内の山の中にあるボウリング場で行われる。私はバスを乗り継いで会場に向かった。自宅で眠っているボウリングシューズにも出てきてもらう。3ヶ月しか使っていないので新品同様である。

 

 無事会場に着くと時間ギリギリだったのでみんな待っていた。

 

「おはようございます」

 

と挨拶した。全員が揃うと開会式が行われる。この挨拶に藤川社長が出るように頼まれていたようだ。あと主催会社の社長挨拶とゲームのルールを1通り説明してからいよいよゲームスタートになる。

 

 私はボウリングはお世辞にも上手とは言えない。大学のボウリング部でも3ゲームとも1ゲーム100点も上げられずに成績最下位の「ローメン」というレッテルを貼られたくらいである(だから落ちこぼれて退部した、詳しくは大学生時代初期に書いている)。この日も成績は振るわなかった。3ゲームで100点を超えたのは1ゲームだけだった。トータルで280点くらいだったと思う。

 


 閉会式と同時に結果発表が行われる。トップの人はプロに匹敵するトータル600点近くを上げていた。3位までは景品がもらえる。後は10位単位のキリ番の人が景品をもらえるようになっていた。これは毎年上位の人が景品を独占しないよう配慮されたもので、誰が当たるか分からないと言う醍醐味を出す目的もあった。結局WiiとWii-Fitを当てたのは結構下位のキリ番の人だった。私は景品は当たらなかったが楽しかった。

 

 午前中に大会が終わるので、社長の好意で昼食をレストランでご馳走になる。これは後で分かるがしっかり会社の経費(福利厚生費)にしている。昼食が終わると社長にお礼を言って解散である。山奥の会場なので車で来ている人が多い。バスで来たのは私くらいだと思う。私がバスで来ていることを聞いた専務が帰りは車で自宅付近まで乗せてくれた。専務も私が定着しないと定年を迎えた婆須の後継がまた不在になるので仕事に慣れそうかは心配で聞いていた。私は今は何とか大丈夫ですと答えた。自宅付近に着くと専務にもお礼を言って帰宅した。

 

 後日成績が発表されましたが、私はこの会社で見事に最下位(女性はハンデ込の点数)でした。恥ずかしいから貼らないで欲しかったのですが1週間ほど貼りだされていました。

 

 

 話はまだまだ続きます。