退職後春の話が続きます。刑事裁判の話を書き終えて少し肩の荷がおりました。
前回で雪子の刑事裁判が終わったので私も安心して家を出ることができるようになった。もし1回でもつきまといをしたら雪子は直ちに収監され6ヶ月の懲役になる。この刑事裁判にかけられたことでさすがに懲りた様子だった。
私も再就職を何とかしないと傷病手当金が切れる直前にこの時にはなっていた。
そのような環境下で、私は大学生時代に会社法を専攻していたので、株式を持っている会社の株主総会には何社か出席したことがあったが、このときは2月決算の会社の株主総会が大阪で行われるので出席を決めていた。
余談ながら、私は過去にマイカル(現イオングループ)が経営破たんした年の株主総会に出席して意見も社長に言ったことがある。この株主総会はかなり荒れたことを覚えている。私は株主のまま倒産になったのでかなりの損失を余儀なくされた。これは株主の責任なので仕方がない。
私は日商簿記2級の試験を受けて合格したことは若手後半の時に話したが、会社の財務諸表はある程度理解できる。株主総会は株主が経営陣と対等な立場で話せる数少ない機会なので私は可能な限り行くことにしている。断っておくが私は総会屋の類ではない。
この年に行ったのは大阪を中心に展開しているホームセンターの株主総会だった。株主総会の流れはまず事業内容と決算の報告、剰余金の処分、取締役や監査役の選任などが行われる。多くの会社では過半数の委任状を事前に取っていて約30分から1時間で終わる。会社によっては記念品がもらえたり懇親会に参加できるところもある。この時は自社製品の卓上ポットをもらった。
株主総会に出ると会社の株主に対する姿勢がよく分かるので勉強になり、私は好きである。今でも10社以上の株式を保有している。独自の株主優待制度がある会社もあるのも魅力である。10万円以内で買える会社も少なくないので初めて買う方はリスクが少なくて魅力のある銘柄を選びたい。証券会社を通して買うことになるのでネット証券が手数料が安くておすすめである。
今日の本編はこれで終わりにして、前回できなかった映画の紹介をしたいと思います。
前回まで雪子の刑事裁判の話をしたが、この映画はあるフリーター男性が満員電車で女子高校生に痴漢と間違われて手をつかまれるところから始まる。前回までに書いたような刑事裁判の流れも1通り分かるようになっており、日本では一度逮捕、起訴されるといくら誤認であったとしても有罪になってしまうと言う日本の司法制度の盲点を的確に突いた作品になっている。レンタルDVDで借りられる。
やっていないことの立証が予想以上に難しいことをうまく描いている。この被告人にされた男性は終始一貫して無罪を主張するが、裁判官が途中で変わって訴訟の方針が変わるシーンに戸惑う場面もある。日本で都会に住んでいたら男性であればいつこの主人公と同じ被害に遭ってもおかしくはないことを痛感する。そんなことを言っていたら満員の電車やバスに乗れなくなるが、自分を守るための対策はセクハラなどと同様必要である。私は混んでいる電車に乗るときは必ず両手でつり革を持つことにしている。財布をすられるリスクはあるがカバンに入れるなどすれば防げる。
これは過去に実際にあった話だが、大阪の御堂筋線で男女が共謀して男性を痴漢犯罪にでっち上げをした事件があった。これは被害者の主張により発覚してこの男女は逮捕された。男性は法学部の学生だったが実刑になった記憶がある。そのうち電車にも防犯カメラが完備される日もそう遠くない将来に来るかも知れない。
中にはこれを悪用して男性を恐喝してカネを取ろうとする女性もいるので常に注意が必要です。それにしても日本も住みにくい世の中になったものですねぇ。発達障害の当事者はその中でさらに辛い思いを私も含めて強いられています(←私はいろいろありすぎ)。少しでも障害を持つ人も社会と共存できる世の中にできるよう私にできることを探したいと思います。
それでは次回から雌伏期の続きを進めたいと思います。