クアラルンプール11:36 11:39
KLセントラル 11:41
ミッドバレー 11:45
サプテー 11:47
サラッサラタン 11:52
バンダータシックサラタン(TBS) 11:58
セルダン 12:05
カジャン 12:15
UKM 12:21
バンギ 12:27
バタンバナール 12:37
ニライ 13:42
ラブー 12:49
ティロイ 12:55
セレンバン 13:05
セナワン 13:09
スンガイガドゥット 13:14
レンバウ 13:24
タンピン(プラウセバン) 13:41

さて、マレーシアに滞在してもやることがないので前回のトランジットから一旦他の国へ行った後にまた、クアラルンプールで乗り継ぎというまるで底無し沼のようなクアラルンプールに舞い戻ってきた。
今回も再びトランジットで1日あったが、疲労がたまっていたという言い訳でほぼ安宿でごろごろイケてる海の男よろしくネットサーフィンで電波の波に乗ったあとに残りの時間でクアラルンプールのKTMコミューターの一部区間に乗車した。

その日に頑張ればKTMコミューターの全線の完乗はできるのだが、もはや、どう足掻いてもマレーシアの全線に乗れないのでどうでもよくなった。

コミューター路線は特筆して書くこともあまりないのだが、マレーシアという国の鉄道と生まれてから様々な女性にことごとくフラれたので、記事稼ぎの面もある。

今回はやる気ないながらも、駅正面へ行ってみる↓

相変わらず、入り口もよくわからないし、人もいないので駅で迷子になる。


何とかホームまで行き、3分ほど遅れてクアラルンプール駅に列車が到着する。
列車は座れないくらいの混雑だが、それ以上にこの列車、窓ガラスがメキメキに割れているんですが…直さないのか?
全ての窓ガラスが割れているわけではないが、かなりの確率で強化ガラス特有の微細なヒビが入っている。
いたずらとかではなく、走行中の振動やバラストの巻き上げによって起こるものだろう。
後で割れる現場をギリシャでも見ることになるが、いきなりビシッと音がなったら、その瞬間には窓ガラスがヒビで真っ白になってしまうのだ。
…海外製の車両の何て脆いことか。
困るのが、列車は何事もなく、そのまま運行してしまうので、割れた窓ガラスでは外が全く見えないのだ。
車窓を楽しみたいのに全く見えないので、もはや苦行でしかなくなる。

すぐにKLセントラルに到着するが、セントラルの癖して大して空かない。
サプテーの先で左手にKLトランジット(KLエクスプレス)の複線の線路が来る。
サラッセラタン駅ではKLトランジットのさらに左手にLRTも近寄ってくる。

その3線の中でも1番本数が少ないのがKTMである。
遅い、本数少ないでは他の鉄道に比べても役に立たない事がわかる。
そもそも都市鉄道ネットワークに組み込むことが間違っている。

KLトランジットが右手に跨ぐ。
TBSを過ぎると、LRTはこちらを跨いで右手に消えていく。

左手に高速道路が寄り添う。
空港までの高速道路もこちらを通るのかもしれないので後で確認してみたい。
しかし、相変わらず遅い。
KLトランジットが快走できているので、もはやスピードアップはKTMのやる気の問題としか思えない。
…ダラダラしているところを見るとやる気は無さそうだ。

セルダン駅ではKLトランジットの駅はない。
ここでようやくスピードを出して走る。
KLトランジットと分岐して単独路線になる。
カジャンを過ぎると再びノロノロ運転に逆戻り。
途中で新しい駅らしきものを作っていて、そこを過ぎるとスピードアップした。
しかし、隣の太ったインドおばちゃんがやたらこちらをチラチラ見てくるが、日本人など珍しくもないだろう。
もしや、俺に惚れたのか?
まあ、この路線を終点まで乗る日本人など、マニアックな鉄オタ以外にあまりいないだろうが。

UKMに到着。
何の略だかわからないが、マレーシア語でもユーケーエムと言っているので、そういう駅と思えば良い。
見た目はただの郊外の駅である。
UKMを過ぎると、何もないところを走る。
バタンバナール駅手前は採石所がある。
この辺りでだいぶ空いてきた。

ニライに到着。
ここから空港へ行くバスがあるらしいが、責任は取れないのでここで降りて帰れなかったとか言わないでください。
ここから先はほとんど家並みのない区間になる。

ジャングルの中から突如町が出てきたと思ったらセレンバン駅に到着↓


駅前はかなり賑わっている。
この辺りの中心駅だろうか。

セナワン駅から新しい駅っぽいので、最近延伸したのかもしれない。
車内放送も自動放送から、車掌放送に替わった。
終点のタンピンは何もない郊外の駅だった↓


何故か入口で日本人団体がいて、何か説明している。
サイクリング団体のようだが、こんなクソ暑い中でサイクリングしてこんなワケわからん駅を目指しているのもかなりの酔狂である。
しかし、彼らは団体なので酔狂仲間は俺より多いわけで、酔狂度合いで言ったら何の用もないのに、わざわざ1人でここまで来て、すぐに引き返す俺の方がよほどである。

これは不思議なのだが、こういう国で日本人団体に鉢合わせると、何故か日本人という身分を隠してコソコソ見つからないように逃げる心境は何なのだろう?
わざわざ彼らが乗ったガラスの割れていない車両から逃げ、ガラスがメキメキ割れまくっている車両に逃げ込んで安堵の息をつく。
俺は日本で犯罪でも犯したのかよ!
何で逃げなきゃならないんだよ!

人生の成功者を前に尻尾を巻く人生の落伍者であった。