タイ編を大変な思いをして書いているのだが、あと1つで終わりなのだが、やんどころない事情により、一旦次のマレーシアの鉄道の話題に写ろうと思う。

さて、この記事は鉄道に乗れないとあるが、思い出してほしい。
キリラッタニコム駅で列車に間に合わず、スケジュールが大幅に狂ったことに。
そもそもキリラッタニコムからスラータニに出て、そのままスンガイコーロクへ、その日はスンガイコーロクで宿泊、翌朝にマレーシアに入ってコタバルへ向かってから、トゥンパッにバスで移動して夜行列車に乗る予定であったが、結局間に合わなかったため、ハジャイで1泊し、タイの国境からコタバル行きのバスに乗ったことを【タイの鉄道に乗る35】に記載したが、その後の事である。

コタバルの路線バスターミナルですぐ、マレー鉄道東海岸線の始発駅であるトゥンパッに向かうため19番バスに乗る。
ちなみに係にトゥンパッ行きはどれだと聞いたら、あっち行けと追いたてられた。
俺のことを浮浪者で金の無心にでも来たと勘違いしたのかわからないが、マレーシアはいつもそうなのだがとても不親切である。
なぜ聞いたことを教えてくれないのだろうか。

結局、自分でバスの行き先を1つ1つ確認してバスを探すはめになった↓


列車の出発は18:30であるが、国境やバスターミナルでもたついていたためにかなりギリギリの到着となる。
バス停と駅は離れているため、バス停に到着したのは18時過ぎと、かなりギリギリである。
よし、チケット売り切れでなければ間に合うぞと、急いで駅に向かう。

トゥンパッは田舎町で、なぜこんなところを始発駅にしたのかわからない。
ここら辺で1番大きい町であるコタバルに何故通さなかったのか疑問が残る。
そんなんだから、どうせ大して混んでないだろうと踏んでいた。

しかし、駅へ向かう人がほとんどいない↓

利用する人がいないからかな?
そもそもトゥンパッからどこか行くならコタバルに出るだろうと思っていたが…

駅に着くと何人かうろうろしているので少し安堵するが、間もなく出発だというのに駅ホームに列車がいないのだ↓



とは言え、何人かはホームのベンチに座っているし、ホームにある食堂らしきものもやっている。
単に乗る人が少ないのと、ギリギリまでホームに入ってこないのだろうと思って勇んで駅舎に上がって愕然とする。

出発が18時ちょうどに変わってやがる↓

いやいや、マレー鉄道のホームページにアクセスした時は時刻表は18:30になったままじゃねえか!
変えたなら直しておけよ!
人だけじゃなくホームページまで不親切なのかよ、マレーシアは!

駅窓口は既に仕事終えて閉鎖されており、ベンチにいた人は、夕涼みがてら腰掛けて井戸端会議している現地の人であり、やっていると思っていた食堂は片付けの途中であった。

マレーシア来てから途端にこれである…が、無いものは仕方ない。
諦めてバスでコタバルに戻るしかない。

急いで再びバス停に戻り、近くにある長距離バスの掘っ立て小屋みたいなところにいたおっさんに聞くと「コタバルの終バスは終わった。今日はどこに行くバスもない」と言われる。
近くにホテル無いか聞くも、1番近いホテルまでここから7キロあるとにべもない。
どうすりゃいいんだよ!

これがタイとかだと、助けてくれる人も現れたりするのだが、しょせんここはマレーシア。
おっさんは仕事の邪魔だとでも言うように追い払う仕草をした。
日本語わからないのを良いことにメチャクチャ悪口言いながら外へ出るも、これどうすりゃいいんだよ?

諦めきれずに駅へ行くと、たまたま駅職員が出て来て「駅で何してるんだ」と言われる。
同じようにホテル無いか、タクシーでコタバルまで行けないかどちらかないか聞くと、たまたまそれを聞いていた食堂のおっさんが「友達呼んでやる」と言ってくる。
珍しくマレーシアで親切なやつもいたもんだ。

しばらく待って来た友達という奴は、あからさまにガメツそうな奴で「今日はもう遅いからコタバルまでは行けない。7キロ先のホテルに泊まれ。明日の朝、ホテルに迎えにいってやる」と二重取りしたいのか、人の足元を見て言ってくる。
しかし、ムカつくが他に手はない。
ここで寝ても俺は一向にかまわないのだが、駅員はダメだ出てけの一言。
バス停で寝ると言っても、ポリスの許可が下りないなどのたまわってくる。
結局、完全に足元見られたバカな外国人は奴らの言うがまま行くしかなく、キレそうになるのをグッとこらえるのみだったが、まあギリギリの時間にやってきたこちらも悪い。
勉強代と思って支払うしかない…いやいや、そもそもあんたらの国の怠慢もあるだろうよ、ホームページに嘘書くなよ!

そして、色々と高いよ!
結局、7キロ先のホテルは湖畔に作られたリゾートチックな建物で80リンギット取られた。
そのくせ、シャワーは水だしWi-Fiも繋がらないしでマレーシアという国同様にロクでもない。

ここまでのタクシー代で15リンギット取られ、しかも町から離れてどこをどう行くかもわからず、明日のコタバルまで迎えに来てやると言われて、白タクの運転手は消えていった。

翌朝、コタバルまで50リンギットと言われて、トゥンパッまででいいから15リンギットで行けというも、コタバルでないと行かない。
そういう約束だと偉そうにのたまう。
またも足元見られ、50リンギットむしりとられてコタバルへ戻ってきた。
一体何してんだ、俺は。

知り合いとクアラルンプールで待ち合わせているため、もう東海岸線に乗ることができずに、結局バスでクアラルンプールに向かうが、無駄足と無駄な金を取られた割に収穫は全くないばかりか、ムカつくマレーシア人にしてやられただけという嫌な思い出しか残らなかった。

ただのボラれ旅行記になってるが、マレーシアは全般的にそんな感じで進むので、ほとんど列車が出て来ません。
麗しの海外列車紀行のみ読みたい方は他の方のブログを見た方が賢明です。

ちなみに今後もマレーシアの悪態は続きます。