問題発言があると 必ず人びとは その問題発言をした人間を 血祭にあげようとする。

 

問題は 社会全般に浸透しているにもかかわらず、 人々は 各個撃破して それが

 

あたかも 問題解決かのような錯覚を得ている。

 

世界には 陰謀論というのがあって 選ばれた民と信じている人の中には

 

他民族を ゴイムと呼ぶという話がある。

 

実は神と契約した時期には おそらく その選ばれた民は 自分自身のことをゴイと呼んでいたので

 

そこに私たちが怒りを覚える意味も無くなるというものだ。

 

たしかに この陰謀論の中には 支配者の意思が読み取れて 非常に面白く

 

おそらく 日本も古来より 日本の支配者は 民百姓の根性をよく研究していただろう。

 

日本の作家がつくった怪談を紹介したい。

 

「ディプロマシー」という題名の怪談で 内容を要約すると次のようなもの。

 

処刑されゆく民が サムライに向かって こんな納得いかない処刑をした あんたを死んだあと

 

呪ってやる と泣き叫ぶ。

 

サムライは答える。 本当に死んだあと復讐するのなら この処刑場にある庭の石を

 

首はねられたのち 噛んでみせろ と。

 

処刑される者は ムキになって なら噛んでみせるぞ と。

 

そして実際に 生首は石を噛んだ。

 

家来たちは非常におそれたが サムライは平然としている。

 

その理由は 死ぬ間際に 石を噛むぞということばかり頭にあって

 

怨霊になって復讐する意思は とうに無くなっているだろうに。

 

こういった内容だと思う。

 

これからの民衆は このサムライの 裏をかくくらいでないといけない。

 

余談だが ラフカディオハーンの書いた

 

この怪談には 実は それだけ 復讐の誓いが 実効性のあるものと 書いてあるようにも

 

私には読み取れる。