半世紀前の東京オリンピックの後には、 一時的に不景気が発生した。

 

この不景気のあとに、 好景気が来て そしてオイルショックにより

 

田中角栄のふくらました夢が空回りしたうえで、 最悪の不景気が来たので、

 

オリンピック自体も その遠因と言われているところもある。

 

昔、東京で開かれたオリンピックは 国民に夢を与えたようで、 60、70代の方たちは

 

その当時を懐かしむ人も多い。

 

実際に新幹線や 東京タワー、高速道路など 造るべきものも重なり、

 

日本にとって良い影響があったのは間違いないだろう。

 

しかし、 当時とその後の日本の活力になったとはいえ、 多くのインフラが事後活用しきれなかったり、

 

一番大きな問題は、 オリンピック以降から 赤字国債を特例で バブルで調子が良くなるまで

 

発行し続けたことだろう。 そして現在も 赤字国債は平然と発行されている。

 

日本は かつての東京オリンピックのように、 事後も考慮したときに、 のちに活かされる

 

準備となっているのか、 

 

また本当にタイミング的に良かったのか

 

今回のオリンピックについては 庶民目線ではいまいち分からず、末恐ろしさを今から感じている。

 

実際に 今 準備している生産力は オリンピック以降 どこに振り分けられるのか。

 

一番 予想しやすいのは 国土強靭化計画に 本腰を入れるというものだろう。

 

または 考えたくはないのだが、 生産したものを 破壊して 再生産のほうに振り分けるという。

 

天災 人災と あり得ないことではない。

 

こういう予想や 見込みをたてて 政治家や官僚が オリンピックを開催していると仮定して

 

私たち庶民には はっきりと その見込みを示さないのは 黙っていうことをきいてないと

 

管理できない 支配できないという 意識と圧を感じる。

 

実際 社会の見込みや予想を示したり その素材を提供する活動をネットで行うと、

 

大企業などでは 多胡部屋行の 隠れた原因であったりもする。

 

庶民としては 見込みや予想を 多く聞いたほうが、 対策も立てやすくありがたいことだが、

 

予想が当たっても当たらなくても その通りに進めてくる支配層に遠慮してなのか

 

同じような 圧を 菩薩のような 社会活動を趣味にしている人間を懲らしめているだろう。

 

さて 途中で脱線してしまったので その脱線で結びたいと思う。

 

そういった 支配層の顔色を窺った 同調圧力を ごく自然と行っているものが多い。

 

これは最近の現象ではなく 昔からのことだろう。

 

しかし 昔と違うのは それを行う者たちが 縦のつながりを大事にするものたちではなく

 

横のつながりを大事にしたいという者たちである。

 

しかし やってることは 支配層の顔色を窺っている。

 

会社の管理について 顔色を窺うように仕向ける管理方法があって それはブラック企業の例をみれば

 

想像もつくだろう。

 

このようなブラック企業が多く出現する以前でも 企業というものはガバナンスがとれていたのであるが、

 

それはひとえに 個人個人に 礼節というか 秩序の意識があったからだろう。

 

それが 上下関係だったのだが、 今の人間の秩序意識は 次第に横のつながりというものになった。

 

会社という組織が強くなるには その横のつながりでは ほぼ負けるので

 

その代用として ブラック企業が生まれた。

 

おそらく これからは 横のつながりを普段慣れ親しんでいるものだけを受け入れる企業だけが

 

非ブラック企業になると思われる。

 

ただ 私の見込みでは そういった企業の多くは 組織変更して合同会社にするか創業すればよいのに

 

ほぼ間違いなく 株式会社という形態を選ぶ。

 

本来の救済の道を示す可能性をつぶし、 多くの庶民に夢を見させる まやかしの

 

横のつながりというものになる可能性が高い。

 

和をもって貴しとせよということを言った時代には 身分制度もあり、

 

なおかつ その和から外れているもの または囲われたものを 排除せよとは言ってない。

 

おそらく オリンピックは 形だけの幸せと 大きな負債を残すことになるのではないか。

 

こういう見込みしかたてられない。