殖産のために のテーマ記事です。


世の中には 無駄を売り物にする商売がある。


たとえば ボロキレ や 木材の廃材 など。


ボロキレは ウェイス として それのみを仕入れて販売している会社も存在しているくらいだ。


無駄を商売にできるんだから とても賢い と 思いきや 場合によってはそうでは無い。


ボロキレが 無駄として出る商売は たくさんあるが、 そういった会社は


ウェイスを 事業とするかに 是非がわかれる。


問題が 存在すると考える 経営者がいるのだ。


その問題は いくつかあるが 原価の面で 二つ挙げられる。


ウェイス ボロキレ は その材質から 原材料である(経理で言う材料)。


ウェイスを販売することに ボロキレが出される企業自体が乗り出すと、


無駄をあえて作る ということに 傾きかねない恐れがある。…①


第二に 販売できるほど無駄がでる ということは それだけ本来の製品の


原価が割高であると思われる恐れがある。…②


これは 他の木材などの 材料からでる廃材を 販売する場合も 同様の問題があると思われる。


実際に ウェイス販売会社の多くは 最近では ボロキレを生産するため 新品の生地を仕入れている


という話も聞いたことがある。


たしかに 幾度かの 不景気の波により ウェイス屋は 廃業に追い込まれている。


もともと 家族企業などの零細企業が多いはずだ。


また、 原材料から出る廃棄物を 被災地支援にまわすことは、


見込み客に対してのイメージ戦略になる一方で 顧客に対しては失礼にあたると考えても


こうした原価の観点からするとうなづける。


それゆえに 一見すると 環境にやさしそうな 廃材利用のこうした産業も 実は 成立するためには


あらゆる問題を乗り越えなくてはならない。


ただ、 出てしまった無駄を 利用するのは その場合にかぎっては 原価じたいを有効利用することになるので、


イニシャルの 投下として 積極的な経営者の英断が求められる。



しかしながら、 無駄から一大産業が 生まれることもある。


愛知県にあった 江戸時代の造り酒屋は その加工品を製作途中の 副産物である


酒粕から お酢を造り 当時 高価だった酢を 江戸を中心に 世の中に安く提供した。


その酢が 江戸前寿司 を 爆発的にヒットさせていった。


そして その造り酒屋とは 現在のミツカン である。


副産物という無駄 と 最初に書いたような無駄とは 大きな違いがあると思う。



この違いを理解したうえで あらゆる過去の例や 新しいビジネスの方程式に


自分の考え方を 当てはめていかなくては 繁栄する産業を 創造できないのだと思われます。


ミツカンは ポン酢も 有名なはず。


味ポンと


もどりがつをと


たまねぎだ。


ミツカン 味ぽん 1L/ミツカン

¥626
Amazon.co.jp