- 利家とまつ 加賀百万石物語 完全版 第一巻 [DVD]/ジェネオン エンタテインメント
- ¥12,960
- Amazon.co.jp
2002年の 大河ドラマだったと思う。
加賀前田家 の 開祖 前田利家能登守参議 と 芳春院まつ の夫婦が
力をあわせて 戦国の世を 生き抜く物語。
当時 自民党の大物 森氏の肝いりで この物語が 大河になったという話もある。
前田利家は 現代では 歴史通の中では コケにする人も多いが、
徳川家康が認めた 男 というか 家 だったので、 十分 人物だったと思われる。
織田家の家臣団や 信長 当人は 発明家として 後世に名を知らしめている。
楽市楽座 や 兵農分離、 そして 鉄砲の三段うち や 墨俣一夜城 など。
楽市楽座は 実際には 同じようなことを 実は 美濃のまむし や 今川氏真さん も 前にやっている。
今回紹介した ドラマの第八回で 木下藤吉郎が 墨俣一夜城 の秘策を 披露していて
信長も 利家も 必死で褒め称えていた。
歴史上でも 木下のこの秘策を 現代のプレカット・プレハブの走り として高く評価されている。
だが、 こんなことはありえないだろうか。
木下は 人夫たちに酒をふるまってやる気を出させていた中で 酒の与太話の中で
人夫たちが 秘策を 話の中で 編み出した。 その秘策を 我が物顔で 自分の発案にした。
今 世の中は 特許の問題で 受益を 個人に帰属させるか 組織に帰属させるか で 世界的にずれがある。
当時から 木下藤吉郎 という 組織に対して 栄誉が与えられていたと考えてもおかしくない。
鉄砲の三段うち も 信長が考えたのではなく 取り入れた信長と 組織としてそういう発案にいたったことが
後世にたたえられている。
一方、 細かいことだが、 組織をつぶすような 個人の発明は 個人が処罰される。
現代 現場で働く人(幹部含む) と 交渉などの管理社員(平含む) の 区別がある。
多くの現場で働く人 は 自分自身の立ち回りによって 組織を守った経験がない。
どれだけ 組織に貢献する働きをしていても 槍働き というものを まったくしていない。
それゆえに 現場の人間は 管理社員に比べ 経営者まで上り詰める機会を与えられないことが多いのは
当然だと 個人的に思う。
組織というのは そういった働きをするものに対しては 組織の名だけでなく 個人の名も残す 傾向がある。
だが、 管理社員は 武名をあげればあげるほど、 個人生活で悪さをすれば、 悪名も際限なく上がってしまう。
街に出れば辻斬りにあうだろうが、 後ろめたさがあるので どうしようもない。 武名を再び上げていくしかないだろう。
話を戻して 最近 ノーベル賞の発表があった。
前回は 山中教授という人が、 iPS細胞で受賞し 日本人は手放しで賞賛した。
今回 受賞した中に 日本を恨んでいる人が受賞したが、 一部の日本人は口惜しいらしい。
それは 会社で社長の理解もある中で 開発した 青色LEDを 個人の手柄の褒美が少ないと
組織をあげつらった挙句 出て行った人が 個人で受賞したからだ。
また、昨日 日本の勲章の発表もされたんだけど、 地域の団体に長年勤続した人も
時には受賞するし 交通整理を学校の前で長年がんばった個人も受賞する。
思うのは 団体の長となって 永年勤続で受賞した人と 組織の長にはなれず 勲功著しい永年勤続者が
受賞できない という現実だ。
世の中 いかにしたら 良くなるかは こういった 疑問も みんなで考えていってこそだと思う。