縁結びのスポット行った事ある?
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「痛い❗痛い❗止めて❗えーん、えーん」
病院の診療室から、五歳くらいの女の子の泣き叫び声が待合室に響きわたる。

余裕がなくて、待合室でよく見えなかったが、確かきれいなお母さんと一緒だった。



「秋山さーん」
看護婦さんの呼び声だ!
いちにのさんと勇気を振り絞り、診察室に向かう。
おっ、お医者さんは小泉進一郎似の優しそうなイケメンやん
ほっとするのもつかの間。

「秋山さん、麻酔薬入れますからね」
大きな大きな注射針が左目下に突き刺さる。
ぼくは、大人だから何も言わずにぐちっと我慢する。
痛てて、注射針がほお骨にあたっとるやんか!

「秋山さん、次は処置しますから。」

患部および周辺をぐりぐり、ぶちゅぶちゅ!

進一郎、痛すぎるやろ!
政治改革に痛みは必要やけど、治療にそこまで痛みが必要か?

「痛みでしょ?ごめんなさいねぇ~。治療のために仕方ないんです。ごほん」

進一郎、もしやあんたは相当なドSとちゃうやろなー?

体の震えを押さえながら、拷問にも似た治療は終わりを告げた かに見えた。

進一郎が思わぬ一言を呟いた。

「秋山さん、念のため、点滴で抗生剤入れときます」

観念した。

ただただ、何も考えず、ベッドに体を投げ出した。



女優の渡辺えりににたベテラン看護婦がやってきた。

「秋山さん、いつも注射は右手が多いですか?」

悪いと思いながら、だまってうなづく。

右手に注射するもののなんだか様子がおかしい。

「ちょっと血管が膨れてきたので、左手にしますね?」

黙ってうなづく。

どうもまた、様子がおかしい。

渡辺えりが明かに狼狽している。

「いつも注射うまくできでますか?ちょっと先生呼んできます」

おっとまた、進一郎の登場だ。

進一郎、教えてくれ!
おれの体の構造改革は、そんなに厄介なものなのか?

進一郎が渡辺えりとひそひそと相談した後、おもむろに口を開く。

「秋山さん、安心してください」

なんとか吉村ちゃうねんから、ぼくはちゃんとパンツはいてます!

進一郎がぼくの右腕全体をそっとなでながら、血管の太い部分に針を注入した。

かくして、平安は訪れた。

ありがとう、進一郎