深夜の密かな楽しみだ。

 ダメだと思いながら酔っ払った勢いで、台所の棚から茶碗を取り出し、ご飯を盛って冷蔵庫から取り出した生卵をその上に直接割る。醤油を程よくかけて、味の素をちょっぴり振る。左手に茶碗を持ち、右手に持った箸で、一気にご飯と卵をかき混ぜる。少しくらい卵が混ざらなくて、白い部分があるくらいがご愛嬌だ。

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 卵かけご飯は、生卵がご飯の熱でちょっとねっとりする。
つるり、とろりとした液状のものが、急にご飯に粘りつく。程よい熱によって生卵のちょっとした生臭さが消え、黄身の濃厚な旨みが増え、お人好しの白身のおせっかいにより、醤油の味と香りが口の中に広がる。卵かけご飯特有の香りが立ちこめてうっとりする。

 黄身(君)と和えて幸せと思える至福の瞬間だ。

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 一気に卵かけご飯をかきこみながら、想いを巡らす。生まれてからこれまで、ぼくは一体何個の卵を食べたのだろう?

 1日1個、3日で3個。3個進んで2個下がる、人生はワンツーパンチ👊ではないけれど😬卵かけご飯を始め、卵には直接、間接に多大なる恩恵を受けている。

 TKGと昨今呼ばれる、この日本国宝はこれからもファーストフードのトップとして君臨し続けることだろう‼️
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