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【⠀乗車:2023.12.30】
(2024.7.19更新)
西鉄貝塚線は、福岡県福岡市東区の貝塚駅から同県糟屋郡新宮町の西鉄新宮駅までを結ぶ、路線距離11.0kmの西日本鉄道(西鉄)の路線です。
同じ西鉄の路線とはいえ、軌間は天神大牟田線系統の標準軌(1,435mm)なのに対し、貝塚線はJR在来線と同じ1,067mmの狭軌であります。
かつては「宮地岳線」と称し、貝塚駅から津屋崎駅(福津市)まで延びていましたが、2007年4月1日に西鉄新宮駅から先の区間が廃止され、路線名も「貝塚線」と改称されました。
終点駅の西鉄新宮駅を除き、全駅福岡市にあります。
今回はその西鉄貝塚線の乗車記です。
↑貝塚駅【NK01】
【起点駅、累計0.0km】
島式ホーム1面2線の駅です。
福岡市地下鉄箱崎線の終点駅で、西鉄貝塚線の起点駅です。
【同名駅情報】
こちらが貝塚(福岡県)。
他に同名駅があります。
貝塚(大阪府)・・・大阪府貝塚市の南海電鉄南海本線・水間鉄道の駅
※乗換案内を使用の際は注意
↑貝塚駅は西鉄、福岡市地下鉄との共同使用駅で、それぞれの改札口を挟んで両線の乗り場が向かい合う形であり、段差なしでの乗り換えが可能となっています。
↑今回乗車する西鉄貝塚線車両、600形電車です。
600形は元々天神大牟田線系統で使用されていましたが、1990年から順次、貝塚線に転用されてきました。
基本2両編成です。
↑貝塚駅の発車動画。
昔の車内放送のメロディで、この車内放送を採用しているのはこの600形のみです。
↑発車後すぐ、福岡都市高速(4号粕屋線)と、その下を通る流通センター通りとアンダークロスしていきます。
↑アンダークロス中の車窓右手。
側線が分岐していくのが見えます。
↑側線の先は貝塚線車両の車両基地(?)となります。
奥の建物は西鉄系列の会社、西鉄エンジニアリングの工場です。
↑その先、多々良川橋梁を渡ります。
向こうの橋梁は貨物線の博多臨港線です。
↑多々良川を渡った先、名島駅手前で博多臨港線とアンダークロスします。
↑名島駅【NK02】
【累計1.4km、前駅(貝塚)から1.4km】
↑西鉄千早駅を発車。
JR千早駅を右に見て、次の香椎宮前駅に向かいます。
↑千早駅の先辺りからJRは徐々に高度を下げ、高架から地上に下りていき、右カーブを描き、西鉄貝塚線から離れていきます。
↑右側に並行するJRがを見下ろせるところで香椎宮前駅に到着します。
近くに香椎宮があることから、「かしいぐうまえ」と読まれがちですが、「かしいみやまえ」と読みます。
単式ホーム1面1線を有する高架駅で、ホーム有効長は3両分であります。
1線しかないということで、上下列車の交換はできません。
↑香椎宮前駅を発車。(車窓左手)
千早〜香椎の辺りは高層住宅が建ち並んでおります。
↑こちらは車窓右手。
並行するJR鹿児島本線が地上に下りきっています。
香椎駅に到着するJRの列車が見下ろせます。
↑西鉄香椎駅【NK05】
【累計3.6km、前駅(香椎宮前)から0.6km】
島式ホーム1面2線を有する高架駅であります。
かつては地上駅でしたが、2006年に現在の高架駅に切り替えられました。
西鉄千早駅のようにJR駅の真横ではなく、JR駅へは徒歩数分です。
↑西鉄香椎駅を発車してしばらく行き、国道3号線を潜ります。
↑国道3号線を潜り、薮を抜けた後、車窓左手に園内モノレール(?)の跡が見えてきました。
旧かしいかえんです。
↑かつてかしいかえんは西鉄が運営していましたが、西鉄の経営計画見直しのため、2021年12月30日(ちょうど乗車2年前)に閉園となりました。
↑香椎花園前駅手前車窓左手。
かしいかえんの駐車場跡地が見えます。
↑香椎花園前駅【NK06】
【累計5.0km、前駅(西鉄香椎)から1.4km】
単式ホーム1面1線を有し、他に側線1線を有する駅です。
かつては相対式ホーム2面2線の駅でした。
地下鉄貝塚線が貝塚まで延伸されるまでは貝塚〜香椎花園前間が設定されていましたが、地下鉄延伸後は三苫折り返しに変更されました。
駅名はかつて存在していた遊園地、「かしいかえん」にちなんでいます。
かしいかえん閉園後も駅名の変更はありません。
香椎宮前、西鉄香椎、香椎花園前と駅名に「香椎」の付く駅名が3連続しているため、車内放送では「香椎花園前、花園前」
と案内されています。
↑香椎花園前駅を発車時の車窓左手。
住宅主体の街中を行きます。
↑唐の原駅【NK07】
【累計6.1km、前駅(香椎花園前)から1.1km】
島式ホーム1面2線を有する駅で、無人駅です(交通系ICカード読み取り機有)。
↑唐の原駅を発車、住宅地の中を行きます。
↑右手車窓にJR香椎線が見え、少しの間並走すれば、和白駅に到着します。
↑和白駅【NK08】
【累計7.2km、前駅(唐の原)から1.1km】
相対式ホーム2面2線を有する駅で、JR香椎線との共用駅であります。
西鉄側は自動券売機、改札機もなく、窓口にて乗車券を発売、交通系ICカード読み取り機もあります。
JRが無人なのに対し、西鉄は有人駅であります。
↑和白駅を発車、JR香椎線(海の中道線)を跨いで行きます。
(画像右方向が西戸崎方向)
↑更に進んだ先、「海の中道」と呼ばれる道路の踏切を通過します。
比較的交通量が多めの通りです。
↑住宅地の中を突き進んで行きます。
突き進んだ先に三苫駅に到着します。
↑三苫駅到着時の車内放送。
こちらも昔の車内放送のメロディで、このこの600形のみ、昔の車内放送を採用しています。
(終点西鉄新宮駅到着時は別パターン)
↑三苫駅【NK09】
【累計9.0km、前駅(和白)から1.8km】
相対式ホーム2面2線を有する駅です。
↑三苫駅は橋上駅で、貝塚線で唯一跨線橋を有する駅であります。
↑三苫駅を発車して保育園の横を行き・・・
↑少し進み、薮に入り始めた辺りから福岡市から新宮町に入ります。
↑そして高架道路の下をくぐり・・・
↑賑やかな住宅地になってきましたら、終点の西鉄新宮駅はすぐそこです。
↑西鉄新宮駅【NK10】
【累計11.0km、前駅(三苫)から2.0km】
島式ホーム1面2線の駅。
西鉄貝塚線の終点駅で到着後、起点の貝塚駅へ折り返して行きます。
↑西鉄新宮駅は西鉄貝塚線で唯一、福岡市外に存在する駅であります。
↑西鉄新宮駅から先はかつて、福津市にある津屋崎駅まで線路が延びていましたが、2007年に廃止となりました。
↑廃止された方向を臨んだところ。
線路跡には住宅が建ち並んでいます。
ご覧いただき、ありがとうございました。