先週までの二ヶ月間は、家と会社の往復だけを繰り返す日々をおくっていた。

が、今日は久々に早く家に帰りテレビを見ながら、ゆっくりと過ごしていた。


つかの間の、幸せだ!

テレビ番組の面白さよりも、何も考えずにテレビの画面を眺めている時間が過ごせる事にとても体が癒される。。。


その時、普段はあまり鳴らない携帯電話が鳴り響いた。

リリリリリン!リリリリリリン!(黒電話の着信音に設定してある。。。)

携帯の画面を見ると。「実家」という文字が。。。。

オカンか。。。。

何の用だろ?

携帯は、出る前から相手が誰か分かるから、その相手によって第一声を変える事ができるのは、

いい事なのか?悪い事なのか?


僕:「はい」(めんどくさそうに電話に出る)

母:「あ~、ワタシ!ワタシ!どう、元気?今、電話大丈夫?」

いつもの決まり文句が聞こえてくる。

甲高い声。。。。今日も元気なんだな。。。。。


僕:「大丈夫やで!」


母:「先月忙しいって言ってたけど、どう?落ちついたん?」


僕:「あ~!やっと落ち着いて、今日は早く帰れたから家でゆっくりしてるわ。で、何の用?」


母:「来年の四月で、お父さんが定年するやろ?だから、あんたとお姉ちゃんでお父さんに電子辞書でも、プレゼントしたって!

   お父さん前から欲しがっててん!お姉ちゃんから一万円貰ったから、あんたも一万円頂戴!」


僕:「ああいいよ!けど、それだけでいいの?」


そうやったんか~!

おやじの定年は、来年なのか~!

もう半年切ってるやん。。。。。。。

でも、本当に電子辞書だけでいいのか?

安いな?

昔もらったお年玉一回分やで!

何十年も働いた、お祝いがたったの二万円???


社会人になって、サラリーマンを続ける事の辛さは、この四年間で少し分かった気がする。。。。

四年でもしんどくなるんやから、35年以上(正確には知らない。。。)働き続けている親父に対して、一万円あげるだけじゃ~!

ちょっと悪い気がする。。。。。と、ちょっと考えながら、母親の長いおしゃべりを聞いていたら。。。。


母:「あ!そうそう!お父さんなぁ~!来年の一月に定年の記念にエジプト行くねんて!あんたも一緒に行ってあげればいいねん!」


僕:「そんなに長い間休みがとれないから無理に決まってるやん!」


言葉では、即座に断ったが内心では少し迷っていた、一万円を出すだけでは、定年のお祝いには少なすぎる。。。。

かと言って、エジプト旅行の旅費を全額出してやる!とは、ちょっと決心が付かん。。。。

宝くじでも当たれば。。。。。

でも、付いていくだけで、親父が喜んでくれるんだったら。。。。。これ以上にない、親孝行ができる。。。。。。

でも。。でも。。。でも。。。。。親父と二週間ほど一緒に旅行するなんて、考えられへん。。。。その重圧に耐えれるか。。。。。


むむむむ。。。。



と、いろいろ考えながら適当に母親と話をして、最後に、

「ま~!エジプトの件は考えておくわ!」と、最後に言って電話を切った。。。。。。


う~ん!


どうしよっかな~????


悩むな~!