令和元年度に「市民後見人養成講座」を卒業した。
㈳地域後見推進センターが主催の講座で成年後見人制度を担う「市民後見人」の育成を目的としている。
「市民後見人」でググると必ず出てくる社団法人である。
自分は第何期生だか忘れたが、定年後の第二の人生で取り組んでみたいと感じ受講した。
ここ十年以上毎年この講座は実施されていて卒業生はもう何千人かいるはず。
卒業後も毎年フォローアップ研修があり、任意参加・有料で集まる。
昨日、そのフォローアップ研修に行ってきた。場所は東大薬学部棟。
オンライン含め二百数十名参加、過去一番の参加人数らしい。
参加者同士の交流はなく、知り合いもいない僕は一日誰とも口をきかずに過ごした。
なので参加者がどんな人たちなのかよくわからないが、発言された人やたむろする人たちの会話の端々から想像するに、
・介護など福祉の現場で従事されている人
・NPO法人等で実務に関わっている人
・士業(弁護士、司法書士、社会福祉士等)
・家族の後見を経験した人
といった人たちかなと思う。
僕が受けた当時の講座では実務に従事している人は多くなかった気がするが、フォローアップ研修ではなんとなくだが福祉関係の従事者が多い雰囲気を感じた。何人か知り合いで集まっていたり手を振りあったりしていたので、そういう仲間なのだろうか。
中に僕みたいにぽつんと一人で誰とも話すことなく研修を終えていく人もいた。
こういう人は主婦とか会社員かもしれない。
成年後見人制度は使い勝手が悪いと以前から言われており利用率が伸びていない。
ようやく今年から国を挙げての制度見直しの動きがスタートしたと多少話題になっている。
その趣旨から言えば市民後見人の需要は今後高まっていく期待がある。
しかし、それが実行されるまでには早くても4~5年はかかるのではないかとの話も研修の中であった。
国レベルの話は意思決定のプロセスがやたらと長いらしい。
僕は5年前に受講し卒業したものの、世の中には講座の中で感じたような市民後見人の需要はほとんど感じられず、少なくともその後自分には何の変化も起きてない。
区のホームページ等いろいろ検索してみてもそれらしい募集も関連する情報も乏しい。
時間のある人がボランティアから始める、しか方法はないのだろうか。
「こんな風に活躍しています」といった話も卒業生の講義等で今までいろいろ聞いたが、それは福祉関係や自治体の人がプラスアルファで知識を身に付け(それはそれで素晴らしいこと)、それで仕事の幅や人的ネットワークがひろがり、生かしてます、みたいな内容が多く、正直我々初心者にはあまり参考にならない。実務経験がないものにとってはいつまで経ってもそのチャンスが訪れない。
これまでの何千人という多くの受講者の中に、僕みたいな人は多いはず。
「市民後見人が不足しているので各地で育成が始まっています、皆さんの力が必要な時が必ず来ます!」
活用される日は来るのだろうか。