先日の銀行の営業さん(入行2年目女子)と一緒に顧客先を訪問。
80歳ご夫婦。
一戸建て住まいだが、四方を別の民家に囲まれ玄関ドア部分しか外から見えない。
台所兼食卓兼来客スペース、みたいな狭ーいところで面談。3畳分くらい。
ご夫婦と、こちら銀行側2名なので密状態。
奥様から、ご主人が80歳になり生命保険が終了してしまった。何か加入できるものがないか、というご相談があったとのこと。
保険に加入したい、などというこんな積極的な相談は珍しい。
恐らく・・・
隣に座る入行2年目の子が奥様に気にいられ、「夫の保険くらいなら付き合って加入してあげてもいいかな、ちょうど期間満了で切れたところだし。」
といったところか。
ご主人、沖縄県のご出身かと見間違うほどの目がくりっとした風貌で、最初は僕を姿をみてやや警戒気味。
僕はたいていの支店長よりも年上だし、背が180で威圧感もあるので、お客様は最初会うとひるむことが多い。「そんな偉い人連れてこられても~~」なんて言われがち。
でもいろいろ話してみるとご主人楽しい人で、どんどん勝手に話し始めた。
最近まで白内障やら不整脈やら膝関節症やら抱えており、とても保険に加入できるような体ではないことがわかった。
収入は、公的年金+シルバー人材からの仕事で週3日×1.5時間(短い!)
のアルバイト。
「仕事っていっても月2万くらいの小遣いにしかならないよ~。でも少しでも働いているとね、元気出るんだよ。」とご主人は笑う。
80歳で働いていようという気持ちに感服。
奥様は、「月5千円くらいで主人が入れる保険があればお願いしてもいいかなーって思ってたんですけどね。いろいろ病気してると難しいのですね。」
奥様は投資信託を買っていただいているらしく、毎月楽しみにしていた分配金がここのところ大きく減っているのでちょっぴり不満がっていた。
「いろいろ物が高くなっちゃってね。お金は減るばっかりねー。」
ご夫婦二人で小さなおうちに住んでちょっとだけ働いて、そして雑然とした生活感のある部屋を見回すとその生活ぶりがとてもつつましいものだと想像できた。
結局商売にはならず、楽しく1時間ほど世間話をして退去した。
帰りの車の中で女子行員に、「奥様は投資信託いくら買ってくれているの?」と聞いた。
行員「400万くらいですかねー。」
えー結構あるじゃん!!
と少し驚いた。
投信400万も一発で買うなんて・・・・そんなにつつましいわけではないよなー。
おわり。