昨日会ったお客様。

またしても、郵便局の強引な営業例を知る。

 

60代女性Aさん。

4年ほど前のこと、引っ越してきたばかりの地で、まだ行ったことのない郵便局からある日電話が来たという。

(引っ越し前の居住地で郵便局には数百万円の通常貯金があった)

 

「とても大事なお話があるので一度局に来てください。」

 

まだ行ったことのない郵便局なのに何の用だろう、と思った。

Aさんは新しい地での仕事で忙しかったので、電話や郵便で説明いただくのはだめなのか聞いたところ、

 

来店いただけないとできないお話なので。」

 

Aさん、仕方なく休みを取って行った。

 

結論から言うと、この日、Aさんはかんぽの「ながいきくん」という保険にその場で2本加入させられる。

死亡時200万(70歳以降は100万)、入院時日額3000円、という契約が2本。それぞれ長男と長女が死亡時受取人。

年間保険料は40万円弱。年払いで毎年11月になると引き落とされる。60歳過ぎて正社員から嘱託に代ったことで収入が下がり、支払いがきついのでなんとかしたいという。

本人が言うには、「減らなければいいという思いで通常貯金に置いていたお金なのですが、郵便局行ったらいろいろしつこく言われてもう面倒くさくなってその場で契約してきちゃったんです。でもなんだか、呼びつけておいてこういう話だったとは釈然としなかったんで、契約後のアンケートにいろいろ不満を書いたんですがそれっきりです。」

とご不満な様子。

本人としては、これでよかったのかどうか、不信感満々状態で僕と面談した。


通常貯金に置いておくだけでは、毎一の際に大変だから保険にしておくべき、というのが郵便局の話らしい。

言っておくが、Aさんは他に一時払の死亡保険に1400万、医療保険で入院時日額5000円、共済2契約、に加入中で、死亡・医療への対応は十分できている。
 

これは明らかに本人のニーズではない。

郵便局が保険を売りたかっただけ。郵便局のニーズ。

しかしそのために顧客を呼びつけるとはひどい!

本人が来店しないと契約できないから、電話や郵便じゃ無理だから、よくわからない理由をつけて来店につなげている。

来店してくれればなんとでもできる、という魂胆がありあり。

 

Aさんは、ながいきくんにこれまで150万円近く支払ってきた計算。

現在の解約金は8割程度。

このまま払い続けると、70歳まであと200万円くらいの出費。

払っていくのはとてもつらい、と本人の弁。

でも、払いきれたとしても本人がもともとの貯金分を手元に受け取れる日は永遠に来ない。

 

「今8割問い返せるのならやめてしまおう。今日わかってよかったです。」

 

そう言い残してAさんは帰った。

 

人のお金をなんだと思っているのか。

こういう隠れた被害者がとても多いと思う。