先日、銀行の渉外Aと顧客を訪問。

顧客は60代のご夫婦。

 

僕は前回ご要望をいただいた生命保険の案内をするため同行し、最初の20分程度で話を終え、残りの時間は横でただ話を聞いていた。

 

 

渉外A「では、ここからお持ちいただいている投資信託の現状報告をさせていただきます。」

 

顧客は、いまはやりのAI関連銘柄の投信を100万円ほど、2年くらい前にこの銀行から勧められて買って保有しているらしい。

しばらく順調に増えていたが、当然ながらここのところウクライナ危機のため急激に下がり、今は損益トントンくらいになっているみたい。

運用成績には満足していないが、先行きが不透明なため売りも買いもどちらも判断が難しい時期だということで、顧客も渉外も「現状維持」がいいかなという雰囲気。

 

(僕なら積立投資の提案をするのになあ・・・・先行き不透明ならなおさら)と思って聞いていた。

 

まあそれはともかく、現状報告ということなのでこれで終了、と思いきや、

 

「ところで〇〇ラップというのはお聞きになったことありますか?」と顧客に質問。

 

顧客「いや・・・」

 

渉外A「そうですか、実はこれなのですが・・・」とおもむろにファンドラップのパンフレットを開く。

そこから延々とセールス。

 

ニーズがあるかないかの確認もなく突然の商品提案に驚いた。

顧客夫婦は困惑した表情で、もちろん買うとも買わないとも反応なくポカンと聞いている。

 

僕が思うに、一番よくないセールスの典型。

 

「私は〇〇様には、この安定タイプがよろしいかと思うのですが、いかがでしょう。」

 

(お客さん、関心あるとは一言も言ってない・・・)

 

こうして残念な顧客訪問は終了した。

 

(でも、こうして彼女が訪問を繰り返すうちに、要らなくても買っちゃうんだろうなー)

 

これが銀行の投信営業のひとコマ。

顧客は熱心に通ってくれる銀行の渉外さんには付き合ってくれることが多い。

熱心に通って、話し相手になって、可愛がってもらって、いつか数字の足りない時に、頼みこめば、きっと売り上げに貢献してくれるだろう。

 

そして、これを自分の「営業力」と勘違いしてしまう。

 

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FP協会のサイトから。

 

家計における金融資産構成比(二人以上世帯)

2011年 預貯金55.2% 有価証券14.3%(株式、投信等)

2021年 預貯金42.8% 有価証券32.4%(株式、投信等)

 

家計における金融資産構成比(単身世帯)

2011年 預貯金47.1% 有価証券26.4%(株式、投信等)

2021年 預貯金41.6% 有価証券37.7%(株式、投信等)

 

10年前に比べて家計における金融資産の内訳が、預貯金↓投資↑と変化。

特に若い世代で投資運用への意識が高くなってきている。

そしてこの世代の人たちは、よく勉強していると思う。

 

今回のような銀行営業は、これからの若い世代にはきっと通用しない。

 

(また銀行の悪口を言ってしまった・・・)