56歳になる。

あと4年で定年退職、いろいろと考える。

そもそもこのブログはそんなところから思いついたものだ。

 

銀行の顧客は高齢者が多い。

若い世代は銀行の店舗には来ないから。

そのうち何年か後には、銀行の店舗は消えてなくなるのだろうか、と思う。

 

60歳過ぎて、長く勤め上げた会社を退職した人たち、その後どんな生活を送っているのか?

銀行のお客様にそういう世代の方が多いので、ついつい営業を忘れ、興味本位で訊いてしまう。

 

「今、なにをされているのですか?」

 

と遠慮なく聞いてみる。

 

シルバー人材センターで紹介されて植木職人をやっているという人。

若い先輩に教わり、天気のいい日だけ、仕事で汗を流す。

嬉しそうに、大事にとってある月給明細の束を出して見せてくれた。

月5~10万円くらい、決して多くない。

でも嬉しそうだった。充実感が伝わった。

 

スーパーでお肉をさばく仕事に転職した人。

昔からやりたかった仕事らしい。

朝5時から、週5日のフルタイム勤務。

一日中大きな包丁を握り、肉を切る業務。

女性の先輩方に怒られながら3年ほどかけて今ようやく慣れてきたとのこと。

日々腕が筋肉痛。でも楽しそう。

 

公立中学校で用務員をやっている人。

学校のあちこちをきれいにすることを常に考えている。

夏は汗びっしょりになるほどのハードワークらしい。

中学生との会話を楽しみながら働き、その後は毎日15時に帰宅しのんびり過ごす。

家にお邪魔したが、学校同様、とてもきれいできちんとしている。

肉体も健康そのものだ。

 

皆さん、現役会社員時代は立派な企業で何十万も月給をもらっていた人たちである。

給料は半分以下になっているのにとっても生き生きと仕事をされている。(と僕には見えた)

とても素敵な第二の人生を歩んでおられる。

 

最近「FIRE」という言葉をよく聞く。

多くの若者たちが目指している。

僕もできることならFIREを実現したい、と常々思っている。

 

でも。。。

 

第二の人生で充実して働いている、このおじさんたちに出会い、話を聞いていると、なんだかFIREを意識している自分が陳腐なものに思えてくる。

こんな風に、慣れない仕事でも楽しんで、一生懸命に生きているほうがカッコいい。

定年が近づいてきて、そんなことを思うようになった。

 

 

素敵に生きているおじさんに出会えたら、またここで紹介したい。