白番 柳時熏先生
【テーマ図】
白が右辺に打ち込んだところで、白のハネに対して実戦は赤丸の2路左のオサエでした。これが正着なんですが、勢い△のハネダシがありそうだと思ったので調べてみました。ちなみにこの手だと黒の評価値がガクンと下がります。自分が白番の時に正しく応じられるでしょうか。
まず1から9が考えられる進行です。5のコスミツケが肝心の一手。うっかり6にハネると黒に5の左にツケられてサバかれます。
この後黒Aのアタリが逃せない一手だそうです。BやCなど隅を守りたくなります。
例えば1のコスミだと2とノビ、4を利かして6と打つのが石の流れのようです。これで白が十分良い形勢です。左辺の白への攻めが難しくなったということでしょうか。
ちなみに前図3では、黒は1と打つのが良いようです。2から6まで部分的には隅が死んでしまいますが、7、9と外から利かして黒も打てるということです。
例えば白1と迫っても、2のハサミツケが好手で、6まで黒が上手くサバけます。
1とサガッたときはどうでしょう。白2から6まで眼形を奪いにいくと、7に差し込む手が良い手となります。8のツナギに9と切られ、
1と逃げても2とオサレて白が困ります。うっかり3とノビてしまうと、4のキリが成立してしまいます。5から9まで上辺を逃げると△のワリコミで白ツブレです。もし左から切って△をアタリにしても、2の上にマガってシボリの筋に入ります。
黒のオサエはこの場合は悪手ですが、きちんと対応してこそ悪手になります。
隅を生かしても、中央の主導権を握ることが大切ということでした。
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