アメリカ映画界の祭典・第92回アカデミー賞授賞式が、今年も2月10日に開催されます。
毎年のようにここで書いてますが、アカデミー賞って不思議な賞。
ヒットした映画が取るわけでもなく、面白い映画が取るわけでもなく、人気のある監督や役者が必ずしも取るわけでもない。
今回はなぜか『アベンジャーズ』や『スターウォーズ』の完結編が最初から除外されています。なんででしょうね。
たとえば2010年代の作品賞に輝いた映画は
2019年:グリーンブック
2018年:シェイプ・オブ・ウォーター
2017年:ムーンライト
2016年:スポットライト 世紀のスクープ
2015年:バードマン
2014年:それでも夜は明ける
2013年:アルゴ
2012年:アーティスト
2011年:英国王のスピーチ
2010年:ハート・ロッカー
・・・なんか微妙な映画ばかりですよね(笑)
さて、今年は韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が
作品賞、監督賞ほか6部門にノミネートされちょっとした旋風を巻き起こしています。
うーん、でもなんか無理矢理ねじ込んだ感が否めない。
あらすじは・・・
全員失業中の4人家族が、あるきっかけで豪邸に住む金持ちの家にパラサイト(寄生)する展開。
韓国映画って独特の世界観があって、日本でいう昭和みたいな泥臭さがあります。
『オールド・ボーイ』『殺人の追憶』『私の頭の中の消しゴム』『箪笥』などなど
ジャンルは違うけど、どれも似たような雰囲気。
その意味で『パラサイト』も典型的な韓国映画です。
コメディの要素あり、サスペンスの要素あり、人間ドラマの要素あり。
映画として面白いかどうかは人それぞれですが、少なくとも映画賞をここまで独占できるような崇高な内容ではない、と思います。どちらかと言うと下品なお笑いも混ぜた大衆娯楽。
個人的にはあまり面白くなかったです。何を評価されてここまでノミネートされたかが意味不明。
韓国の場合、音楽も映画も謎のゴリ推しが多い。ちょっと前にPSYの『江南スタイル』が欧米に進出したり、最近だとBTSがビルボードで1位になったり。
ほんとにそこまで売れてるのかどうかは知りませんが、こういう国力って素直にうらやましいと思います。
そういえば日本人も、その昔アカデミー外国語映画賞で『おくりびと』が受賞し、モッくんや広末涼子、余貴美子が壇上に立ったんですよね。
次にアカデミー賞の壇上へ立つ日本人はいつ現れるでしょうか。