入院日記・中篇 | 人生を諦めた男のブログ

9月27日
入院生活も1週間がすぎ、それなりに慣れてきました。
下半身はほんの少しずつではありますが、回復しつつあります。
当初は車イスで移動していましたが、まぁ1人でも歩けるので歩行器に変わりました。
 
↑これ押しながらゆっくり歩きます。このマイ歩行器が退院まで僕の足でした。

ようやくトイレも1人で行けるようになり、付き添いがあれば1階のコンビニに行ってもいいという許可も出ました。面倒なので1回しか行きませんでしたが。

そしてリハビリも本格的に始めました。

とにかく長~い廊下をひたすら往復して歩く。下半身の筋肉が落ちてしまっている僕には、とにかく地道に「歩く」事が大事とのこと。
 
↑この果てしない廊下を何度も歩いて往復します。

その合間に、足を曲げたり伸ばしたりのリハビリ体操をやります。
まぁとにかく地味ですが、リハビリなんてそんなもん。「廊下でリハビリとかやってたらアホみたいですよね?」って冗談で看護婦に言ったら「それでもやってください。他人の目は気にしないように。」と真顔で返されました。けどその一言で吹っ切れた気分になり、この日から僕の本格的なリハビリが始まりました。


9月28日
僕が入院していた病棟は、整形外科でした。実は僕はその事をこの日まで知りませんでした(笑)
まわりの患者はみんな手術をした人ばかり。僕は栄養失調なので、もちろん手術はしません。なので症状としては軽症の部類なんですね。
だから回診の先生も僕だけ飛ばしていくし(笑)看護婦の扱いも段々粗末になっていってる気がしました。これけっこう寂しいもんでしたよ。
僕も一応歩けることは歩けるけど、座ったり立ったりや、階段の上り下りができないんですよね。十分重症だと思うんですが。
しかしやる事といったら、熱をはかって血圧はかってメシ食って点滴受けるくらい。治療らしい治療も特になかったなぁ。


9月29日
さて、廊下に陣取って孤独なリハビリを毎日やってました。たくさん歩いて、疲れたらイスに座って休憩。なので写真の場所にドカッといつも座っていたので、冷ややかな顔で見ていく先生もいましたけどね(笑)
 
↑この廊下の端っこの場所にほぼ半日いました(笑)

けどベッドの上でじっとしてるくらいなら、まだリハビリやってた方がマシです。いつしか僕は、ベッドの上より廊下でリハビリしてる時間の方が長くなってました。

ずっと廊下にいると、色んな人が通ります。他病棟の看護婦、患者、見舞い客などなど。リハビリばかりだと飽きるので、たまに通りがかる人に話しかけました。
基本的に同じ病院で過ごす、とりあえず共通点のある人ばかり。だから見知らぬ人でもけっこう抵抗無く話かける事ができるんですよね。なのでわりとたくさんの人と話す機会があり、それなりに楽しい時間を過ごすことができました。

ある日、車イスのかなり年配のおじいさんに話しかけたら、なんかものすごく喜んでくれて、「ワシが子供の頃は...」と戦後や満州がどうしたとかいう話まで発展したのは参りましたが(笑)


まぁとは言ってもその場限りの出会い。結局、連絡先を交換するほど仲良くなれた人は1人もいなかったのがちょっと寂しかったかな。


リハビリについては、「ただひたすら歩く」という行為がこれほど疲れるとは思いませんでした。僕の足は栄養失調でかなり弱っていたようで、ちょっと歩くともう足が痛くなってしまいます。しかも下半身には慢性的にしびれがあって、けっこうこれがきついんですよね。


夜もただでさえ眠れないのに、足の痛みとしびれが消えず、眠れない時が続きました。




怒涛の後篇に続く。