福島原発で働く労働者は労災が使えるのか

最近、仕事の関係で労働基準監督署によく行っていました。

足場の設置届を提出したんですが、震災後地震に対する恐れからか、非常に審査が厳しくなっています。

出す側はめんどくさいですが、これはこれで必要なことなのでやむおえません。

当たり前のことだと思います。

ところで、福島原発はどうなんだろうと単純に疑問に思いました。

今まで前例のない事故の復旧作業とはいえ日本国内です、労働基準法が適用されているはずです。

ですから、もし放射線障害で病になり働けなくなったら、労災は適用され保障されるはずです。

労働基準監督署の職員に聞いてみました。

福島で放射線障害で適用された人がいるのかと、答えはいないとのことでした。

次にもしそうなった場合、適用されるのか、答えは適用される。

もっともです。

ただし、労災は本人の申し立てではなく、元請け会社が申告します。

つまり、ゼネコンです。

福島でいえば、大成建設や日立や東芝です。

1次下請け2次下請けの会社は、元請けとの仕事の関係上、そんな事実があったとしても報告できません。

仕事を失うからです。

つまりいくら労働者が体の不調を訴えても、黙殺され握りつぶされるのです。

監督署は届け出がない限り、動きませんから結果的に労災の適用はないのです。

では、抜き打ち検査に行けばいいではないかと職員に聞くと、確かにそうだが安全が確認できない以上我々も行けないと言われました。

なるほど、そんな危険なところ怖くて行けないと言うことです。

役人らしい回答です。

お役所仕事なんだから、命を懸けるまでもないと言うことか。

福島原発の終息は国策です。

国の威信をかけた工事なのです。

労働者の健康を考えていては、作業員がいなくなってしまいます。

多少の犠牲はやむを得ないのです。

私にはそう感じました。

政府も行政もマスコミもこの問題に関しては、目をつぶっているのでしょう。

勝手に働いているんだから、自己責任だと。

だけど、彼らがいなければ終息しないんです。

いつの時代も、最下層の労働者の命は軽視されます。

彼らだってみんなと同じ国民です。

命の重さは同じはずなんです。

国から与えられる恩恵は平等のはずですから、本来は彼らにも権利があるはずなんです。

仕事柄こんなことを考えてしまいますが、私だけでしょうか。

おそらく彼らは、仕事を始める前何らかの誓約書を書かされ、病気になった時は建設会社から微々たる補償金で処理されていることでしょう。

国も東電もどんなことがあろうと、作業によって放射線障害になり、健康を害したり死亡した事実は隠したいに決まっているからです。

だから、マスコミも目をつぶっているのです。

この終息作業により、おそらく多くの労働者が犠牲になるでしょう。

そして、このことは決して表には出ないのです。

今年はどうなるんだろう

私は、物心ついてからもう40回以上正月を迎えています。

私がおぼえている正月は、小学生のころ。

テレビなんかあんまり見なかったし、やたら寒かったのを覚えています。

母親がおせち料理を作ってくれて食べてはいましたが、それよりカレーやラーメンや普通のご飯の方がおいしかった。

正月は、雑煮とみかんを食べた記憶しかありません。

お年玉だって、100円ももらえればいい方で、しかも当時は札でした。

普段、お札なんて持ったことがなかったので、すごくうれしかったのを覚えています。

正月から営業している店なんかなかったし、コンビニやマックなんてもちろんありませんでした。

それでもなんか楽しかった。

友人とベイゴマや凧揚げやメンコをやってあそんでいましたから。

ファミコンなんてない時代でしたから。

しかも今はファミコンさえ古くなっています。

昔の正月は、外に出ても本当に静かでした。

寒くて、静かでなんか暗かった、これが私の記憶の正月です。

やっぱり当時は今より遥かに貧しかったんだろうな。

やることがないんです。

そのころの正月に比べれば、今の正月は　とても賑やかで華やかになりました。

毎年毎年過ごしていると、子供の成長と同じで気づきませんが、当時と直接比べると本当にその違いにびっくりします。

今はカラーで当時は白黒ていう感じです。

明らかに日本は着実に繁栄しています。

この繁栄も元をたどれば高度成長の繁栄により、莫大なエネルギーを作ることができ、それが電気として多くに人々に平等に供給されて、豊かな生活を作り、そしてその豊かさから益々発展していく、図式から成り立ってきました。

その安定供給のエネルギーの一翼として原子力発電があったことは、間違いありません。

当時は、太陽光発電も地熱発電も風力発電もなかったんです。

あったのは石炭を使う火力発電（石油は高価だったため）、ダムの水力発電のみでした。

火力発電は煤煙のため公害を生み、水力発電は不安定であり、どちらも経済の発展には短所を抱えていたのです。

重ねて言います。

当時日本は、特に庶民は貧しかったのです。

日本は、ひたすら経済発展のためいろいろなものをあえて捨てて今まで来ました。

皆、貧しい生活から脱却したかったのです。

今、日本は世界有数の豊かな国になりました。

少なくても、一般市民で特別な事情がない限り、餓死したり凍死したりする人はほとんどいません。

そうじゃない国も多くあるのに。

老人になっても、手厚い医療制度で寿命が延び、世界1位の長寿国になりました。

もし私が自分が小学生のころの生活レベルに戻れ、と言ったら大変ですが戻れるでしょう。

でも、今の人たちは大変だと思います。

テレビは白黒、携帯、パソコン、テレビゲーム、エアコン、コンビニ、ファミリーレストラン、すきや、マック全てありません、電話だって全ての家庭にあったわけではないのです。

これが経済発展の恩恵です。

これは決して当たり前のものではないのです。

神から与えられたものではなく、全て先人たちの努力の結晶なのです。

彼らがいたからこそ、この恩恵を今我々が受け取ることができるのです。

人間の欲望は、果てがありません。

この欲望がある限り、繁栄が陰ることはないでしょう。

去年は、最悪な事態が多々ありましたが、失敗は成功の素、さらなる飛躍の材料なのです。

間違いを正す、これが非常に大切だと思います。

正月なので楽観的に考えようと思います。

どうせ人間は不完全で罪悪を抱えた存在です。

悲観的に考えて下を向いて生きていっても、楽観的に考えて前を見据えていくのも同じです。

どちらにしても時間は進み、前に進まなくてはならないのです。

今年もがんばろっと。

金正恩氏の母

12月24日の産経新聞で、金正恩氏の母が在日朝鮮人だとの記事が掲載されていました。

私は知りませんでしたが、北朝鮮国内の在日出身者の間では、公然の秘密だったようです。

北朝鮮では、金正日総書記が存命中のころからでも最高機密で、もし知ってしまったら、国内では命の保証さえなかったでしょう。

金正恩氏の母の名前は、高英姫氏　大阪生まれの在日朝鮮人です。

彼女の一家は、１９６０年代初頭北朝鮮に渡りました。　

その後、金総書記の妻になり次男の正哲氏、三男の正恩氏を生んだのです。

彼女は2004年に亡くなりました。

そして、彼女の出自は永遠の秘密とされたのです。

全ては、指導者やその子供たちの神格化の妨げになるからです。

日本で育ち、日本語ができる女性が指導者の妻であり、後継者の母であることは、絶対に許されないことだからです。

朝鮮総連との関連も書かれています。

そこには、　朝鮮総連は労働党支配下で政権を潤す資金源の役割を担ってきたが、「危険秘密を知る組織」とみなされ、重要拠点としての存在意義が格下げされるとみられる、　とありました。

日本と北朝鮮の唯一つの窓口であったのに、ここが閉ざされてしまっては北朝鮮はますます孤立化していくでしょう。

どちらにしろ、金王朝の血筋の正当性や純粋さを損なう恐れのある事実は徹底的に隠ぺいせざるを得ないのです。

しかし、これだけマスコミで報道されれば、いずれ世界中の人々の知るところとなるでしょう。

私はわかりませんが、もしかすると彼の中には日本人の血が入っている可能性があるかも知れないのです。

もしそれが事実だとしたら、この王朝はまちがいなく瓦解するでしょう。

血統の正当性を持つのは、長男の金正男氏しかいないからです。

とにかく、この国は嘘が多い。

この国の創設者である、金日成総書記にしても、出自には作られたことが多く、一説にはソ連で生まれたのではないかと言われています。

抗日活動家として、日本と戦っていたのは確かだそうですが、1度ソ連に逃げそこでスターリンに会い、朝鮮半島の共産化の先方として派遣されたと言われています。

実力のないものが指導者として敬われるためには、神格化する以外方法はないのです。

彼の言うことは全て正しい、彼の指導は神の啓示に等しいと。

しかし現代ではもう無理でしょう。

これだけ情報が発達し、世界が狭くなりました。

この時代に神格化を強制するとは、滑稽に等しい。

こういうことを大事にする国は、遠からず破綻するでしょう。