主に広島、巨人で活躍したキムタクこと、木村拓也さんが亡くなられて七回忌を迎える。テスト入団を経てプロの世界に飛び込み、そこから第一線まで上り詰めた苦労人のキムタクはきっと素晴らしい指導者になっていたに違いなく、本当に残念でならない。
投手以外なら、どこでも守れる。さらにスイッチヒッターであり、相手投手によって打順のバリエーションも自在なユーティリティぶり。
アテネ五輪では限られた選手枠のなかで、不測の事態に備えたスーパーサブとしての選出だったのだろう。最終戦になった3位決定戦まで出番はなく、ずっとベンチからチームのサポートに徹していた。
初スタメンの最終戦ではタイムリー含む2安打と躍動した。キムタクらしく右、左 両方の打席で1本ずつときっちり仕事をこなす。嬉しそうに笑顔でグラウンドを駆け回る姿は野球少年のように誰よりも輝いていた。
2006年、高校野球選手権大会。この大会はハンカチ王子こと斎藤佑樹やヤンキースの田中将大とタレント豊富な大会だった。
その中で、一躍有名になった忘れられない選手がいる。
高校生でありながら、代打の神様と崇められた今吉選手である。
彼の登場を観客は待ちわび、
ネクストバッターズサークルに姿を現すと球場はざわめき、
アナウンスと共に打席に入れば拍手と大歓声である。
ツルツルに剃り上げられた頭に日焼けした顔。バッターボックスで「ョッシャーー」と気合いをいれる。単なるパフォーマンスだけでなく、代打成績は地方大会から9打数7安打と驚異的。打球が野手の正面を突いても、送球が逸れてしまう。彼の登場で球場の雰囲気がガラリと変わり、観客も味方につけてしまう。また、ここぞという場面で彼を打席に送る監督さんの采配も見事である。
どこでも守れるユーティリティプレイヤーキムタク。
球場の雰囲気を変える代打の神様こと今吉くん。
個性というか、アイデンティティというか、上手く言えないが、自分のポジションを確立できるって強いですよね。もちろん、そこにたどり着くには相当な努力をしてきたのだろう。