まずF-15イーグルをバックに、ハイパチリ!

 メイコンの2日目、わたしの「ロビンス空軍基地の航空博物館に行きたい。」という言葉に、長女は、「わたしはまったく興味がないし、なぜ戦闘機とかの兵器を見て楽しいのか理解できないけど、しかたない、行ってもいいよ。」的な消極的な返事で、出発です。



 メイコンからLyftで30分ほど走りました。道路はひたすらまっすぐで、両側には、赤松のようなまっすぐ高く伸びた針葉樹の林がずっと続いていたり、広々とした住宅地が続いていたり、大きなマーケット(これを見て長女は「ここ行きたい!」と言いました。)があったりがしばらく続いたりしながら、左手に、空軍基地のような建物が見えてきました。日本でも軍事施設を見たことがないわたしは、それだけで大興奮です。おー!巨大な輸送機!確かアメリカ空軍で最も巨大な輸送機だったと思います、その巨大な輸送機が何機も並んでいます。建物の間からちらっと見えたのは4機ぐらいだったでしょうか。あっ!また見えた!今度は、わたしの大好きなF-16ファイティングファルコン!少し小ぶりになってエンジンが一機になったので、エアダクトが操縦室の真下にあり、見た目がパイロットがエンジンにまたがっているようにも見えます。が、見えたような気がしました!

 

 おー!見えてきましたよー!いきなり3機!左手の奥に見えるのは、巨大なB-52爆撃機!主翼長が50mはありそうです!このB-52爆撃機のプラモデルを使ったことがあります。塗装はピカピカのシルバーにしました!迷彩柄よりもシルバーの方が好きです!中央のは偵察機かな?遠距離を飛べそうな大型でスマートな機体!左手は、あ!これは映画や動画でよく見る、地上攻撃機!30度ぐらいの角度で地上にいる敵に機銃掃射をする映像はよく見ます。

 さー!いよいよ!世界に誇るアメリカ空軍の飛行機が見られます!もう大興奮です!









 入ったらいきなりF-15イーグルが迎えてくれました!世界最強の戦闘機と言っていいでしょう!飛行速度、航続距離、機動性、兵器搭載量、どれをとってもF-15に肩を並べる戦闘機はありません。ロシア空軍のミグやスホーイにも引けをとりません!世界最高にして最強の戦闘機であることは間違いありません!第一にかっこいい!形が美しい!F-16も美しいですが、一回り大きい点で美しさが引き立ちますね!あー!もー!ここだけでかまいません!ここにいてずっとF-15を見ていたいぐらいです!

 後ろ髪引かれる思いで次に行くと‥‥、おーーーっ!これまたすごーーーい‼︎

 なんと!ムスタングです!太平洋戦争で、日本の零戦を次々に撃墜していった、大型で高性能で強力なエンジンを搭載し、強力な機関銃、そして厚い外壁で防御力にも優れた、これも第二次世界大戦の時代の最強の戦闘機です!このムスタングと日本の鑑上零式戦闘機いわゆる零戦、イギリスの“バトル・オブ・ブリテン”と呼ばれたスーパーマリン・スピット・ファイアー、そしてドイツ空軍が誇るメッサーシュミットが世界最強の戦闘機でしょう.

 と、このように興奮が抑えられない様子のわたしに、長女が「兵器を見てなんでも楽しいのかな?殺人の道具なのに‥‥。」とぽつりと言いました。長女は否定的な気持ちや批難するつもりで言っているわけではありません。純粋な疑問として持っているようなので、かえってハッとしました。ほんと、その通りです。長女の言う通りですね。そこは紛れもない事実です。なんでしょう、兵器の美しさってなんなのでしょう?わたしも戦争は、絶対に反対です、今もウクライナやガザ地区の人たちが苦しんでいることは、早く終わりにならないかと思います。だから、最近、外国の陸軍の戦車を見るのは楽しくなくなりました。ロシア軍の戦車がウクライナの平原や農地や市街地を踏み荒らし、砲撃して家屋や工場を破壊し、人々の命を奪っている光景を、ニュース映像で何度も見るからです。

 なんなのでしょう?人の知恵と技術と努力によって作られた傑作だからでしょうね。そして、やはり“戦いに勝つ”ための“力”か形になったものだからでしょうか。そして、展示しているのは、実際に空を飛び、戦った飛行機ばかりなので、そこに人の歴史の重さも感じるからでしょうね。つまりは、メトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館で傑作の数々を見て感動するのと同じように、ここロビンス空軍基地航空博物館の飛行機を鑑賞しているのです。ぜひ、わたしのブログの記事『壮大なる芸術の殿堂!メトロポリタン美術館』をご覧ください、この記事と同じような感動を書いていますので。

 また、長女は、「このムスタングの胴体にあるトラのマークがおもしろいイラストなのはどうして?」とも言いました。あー、確かに。これについては、「アメリカはそれだけ余裕があったんだろうね。日本はこんなイラストなんてとんでもない、本気、真剣、命がけだから、ジョークなど許されなかった。それに、こういうイラストにして、勢いをつけたり、力強さを強調したり、さらに緊張や恐怖を克服したりしたのかな。」みたいな返事をしました。長女に言われて、あらためて日本とちがう、アメリカの心意気の表し方を認識しました。

 では、先に進みたいと思います。



 これは、ヘリコプターの一部です。実際に使われた、ベルUH-1F通称“ヒューイ”です。ベトナム戦争の映画には必ずと言っていいほど登場しました。乗ってみて、内部の作りは荒く、フレームが剥き出しだったり、外壁も薄く、これで弾がヒュンヒュン飛んでくる前線に運ばれるのは、生きた心地がしなかっただろうなと思います。


 これはF-16ファイティング・ファルコンです。カラーリングは見たことのないものですが、間違いありません。F-16ファイティング・ファルコンは、エンジンが一機でど真ん中に通っていて、操縦室がエアダクトの上にあり、見た目がちょうど、パイロットがエンジンにまたがっているように見えるのが美しいです。F-15イーグルよりも一回り小型で軽量、航続距離は短いけど機敏で瞬発力があります。そして小型なのに搭載できる兵器の種類が多く、同時に搭載できる兵器も多い。小型で高性能、これがF-16ファイティング・ファルコンです!わたし的にはF-15イーグルとF-16ファイティング・ファルコンが好きですね。

 この展示会場では、イベントも行われていて、くじの当選番号の発表もしてたりして、とてもにぎやかでした。

 先ほど、長女が、「なぜこんなイラストのマークにするの?と疑問を持っていましたが、展示を回っていて後半になると、「なぜこんなイラストにするのか、わかったような気がする。」と言っていました。

 このような大きな展示棟が4棟あって、展示されている航空機は85機以上だそうです。USA、アメリカ合衆国空軍をこの目でしっかりと見ることができました。大満足です!