これは私の目から見ればそう見える、というお話です。
このブログでも何度もお話ししていますが、正直というのは霊性の向上の上でとても大切なことであると私は思っています。
「正直」の話は歓迎されないことは重々承知をしています。
しかし、魂の向上、つまり進化にとっては欠かせないことなので書かずにはいられないのです。
人間が正直になれば、金銭は必要なくなります。
争いもなくなりますし、病気もなくなっていきます。
未来にはそういう社会が必ずやってきます。
正直にもさまざまな段階があり、私も自分の意識以上の正直は理解ができません。
従って、ここでお話しする正直は私が意識できている範囲の正直になります。
今国会で正直が表に出てきています。
どういうことかと言いますと、うそ、ごまかし、かくしごとが表に出てきているということです。
具体的には、収入や税金をごまかしていたり、ウソをついたり、隠したりしていることが表に出てきて、議員たちが右往左往しています。
なぜこのようなことが表に出てくるのかというと、正直ではないからです。
偶然は一つもありません。
例えば地球という天体は、24時間365日同じ軌道を寸分の狂いもなく自転公転を何百億年も継続しています。
これは地球という天体に宿っている霊魂が正直だからできていることです。
もし人間のような正直さしかなかったら、とっくに軌道を外れて大ごとになっているに相違ありません。
正直というと私は映画の「フォレスト・ガンプ」を思い出します。
この映画の中で私が一番感動し、そして印象に残っているのは、黒人の友人と起業したエビ漁業に大成功した後にその友人が戦争で亡くなって、利益の半分をアフリカの奥地の友人のお母さんに届けた時のことです。
この時お母さんは「あんたはバカか、黙っていればわからないものを」と言ってガンプをたしなめたのです。
まあ、それでもガンプの持ってきた大金は受け取りましたが。
このお母さんの言葉は、おそらく多くの人の心を反映しているのではないでしょうか。
人は誰も見ていなければ、そして法律を明らかに犯していなければ、自分がしたいように行動を起こしてしまうものだと思います。
私はフォレスト・ガンプのような正直を基軸として生きていきたいと思っています。
なぜって、霊的な摂理はこのようなバカが付くくらいの正直をベースに出来ていると思っているからです。
フォレスト・ガンプのこの行為を見て、人が要求もしていないのに自分から差し出すのは大バカものである、そう思われる方もいると思います。
でも私は思います。
私は損を承知でバカ正直になりたいと、本気でそう思っています。
このような正直は天が守ってくれる、私はきっと心のどこかでそう信じているのだと思います。
「正直者の頭(こうべ)に神宿る」という言葉があります。
私はこの言葉が大好きです。
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人間の運命ですが、正直というものが大きな要素になっていると私は感じています。
幸せと正直は相関関係にあるとも思っています。
ただ、人間が自分から正直になるのは本当に難しいことだとも痛感しています。
これもイエスがいう「狭い門は見出すものが少ない」ということだと思いますし、さらに「生命に至る道」なのではないでしょうか。
シルバーバーチと正直について記します。
「シルバーバーチは正直について言及していないではないか?」そう思われる方がいるかもしれませんが、それは物的な視点で見ているからそう見えるのです。
シルバーバーチは当時はもちろん今でも霊界に住んでいます。
霊界では「正直が当たり前」なのです。
当たり前だから言及していないだけなのです。
このことがどうも肉体を着ている我々にはピンとこないようです。
例えば、シルバーバーチが誰かと会話をしている時に、「あなたの言わんとしていることは分かっております」と言うようなことを言うことがあります。
これはシルバーバーチがつい口を滑らせたのではないかと私は思っています。
どう言うことかと言いますと、霊魂が住んでいる霊界では肉体がありませんから会話は口を使ってするわけではありません。
ではどうやって会話をしているのかと言いますと、「思念」でしているのです。
この霊界では「思念で会話をする」というのはとても重要なことなのです。
思念というのは、思っていることすべてです。
私たち人間は思ってもほとんどのことは腹に収めて言いません。
要するに自分の都合の良いことだけを口に出しているのです。
ところが霊界ではそうではなく、頭に浮かんだこと全てが相手に伝わってしまうのです。
ここでさらに大事なことは、これは霊魂が住んでいる霊界の話だと言うことです。
つまり私たち地上の人間にも当てはまると言うことなのです!
なぜならば、人間は肉体を着た霊魂だからです。
霊界は遠いところにあるのではありません。
私たちが住んでいるこの地球も霊界の一部なのです。
だから私たちは生きているのです。
肉体はこの地上を生きるための道具に過ぎません。
人間の本質は霊魂なのです。
昭和最大の哲学者だった中村天風はこのことがわかっていましたから、「今日一日、怒らず、怖れず、悲しまず、正直、親切、愉快に生きよ」と人々に人間として、否、霊魂としての正しい生き方を説き続けたのです。
(中村天風の「人間は霊魂である」という考え方は「心を磨く」という著書に詳しく書かれています)
霊界は「思念までもが正直」に全部表に出てしまうところなのです。
私たちは死後に霊界に行くのではなく、今もうすでに霊界に生きているのです。
この世で、うそ、ごまかし、かくしごと をするメリットは一つもないのです。