いいえ、そんなことはありません。
むしろ「自分は人よりも進化している」と胸を張って生きるべきです。
ただ、このことを人に話しても理解してもらえないと思います。
家族に話しても「あなたはおかしい」と言われて精神病院に連れて行かれるかもしれません。
これは あべこべ なんですね。
何が あべこべ かと言うと、精神病だと思われている人は本当は精神病ではなく、今正常だと思われている人こそが精神病だと言うことです。
これは精神の基準をどこに置いているかによって変わってくるものなのです。
私は精神の基準を肉体ではなく、目には見えない霊魂に置いています。
何故かと言うと、「人間は肉体という衣服を着た霊魂である」「生命とは霊魂のことである」そう思っているからです。
でも残念ながら世間では「肉体こそが生命である」そう思われています。
その結果、争いが絶えないし病気も蔓延しています。
そして、政治が酷いことになっています。
なぜですか?
それは精神が遅れている人に政治を任せているからでしょう。
でも仕方ないですよね。
それが今の世界の標準なのですから。
精神が進化してくると、世間とはズレが生じてきます。
例えば、学校に行きたくないとか会社に行きたくないとか、そういう気持ちが出てきます。
そもそも人と合わなくなってくるんですね。
そうすると「自分はやっぱり精神が壊れていて異常なのではないか」そう思えてくるのです。
世間が正常であり、自分は異常である、そう思えてくるんですね。
でも先ほども言った通り、これは あべこべ なんです。
ですから何も世間に迎合する必要はありませんし、卑下する必要もありません。
ただ、自分が一体どういう状態なのかを客観的に見る必要はあります。
人間には五感があります。
目、耳、鼻、口、そして皮膚です。
この五感の延長線上にある能力のことを霊能力と言っています。
要するに肉体ではなく、自分の本体である霊魂が目覚めたと言うことです。
ですから何も心配する必要はありません。
そもそも霊能力は何故、なんのために出現するのかと言いますと、それは「人間は霊魂である」ということを体験を通して認識するためです。
「百聞は一見にしかず」と言って、人間は自分の目で見て聞いたことしか腑に落ちないようにできています。
自分が体験をするために肉体がある、と言っても過言ではないのです。
霊能力を使うのは悪いことではないと思います。
しかし、霊能力を使って金銭を取ったり、あるいは宗教のようなものを始めるのは、私は良くないと思っています。
進むベクトルを間違えると、争いが絶えなかったり病気になったりします。
これは精神が進化の方向に進んでいないことを示唆しています。
精神というのは肉体側から見た時の言葉であり、霊側から見た時の言葉を魂と言います。
魂と精神は、コインの裏表です。
魂というのは、意識と意志のことです。
同様に霊というのは霊側から見た時の言葉であり、肉体側から見た時の言葉はオーラなどと言いますが、これは「賦活性のエネルギー」のことです。
つまり霊というエネルギーは、魂があって初めて活かされるということなのです。
霊というエネルギーには、あらかじめ霊的な摂理が包含されています。
より霊的に生きるということは、より大きな霊力を働かせることが出来るようになる、ということを意味しています。
だからこそ魂が霊の完全性をどこまで現すことが出来るかを表した霊性が大事になってくるのです。
地球を動かしているのは、霊力です。
もちろん地球に宿っている霊性の高い霊魂が動かしているのです。
私が「霊能力に固執してはいけない」と言っているのは、霊能力を使っていると霊力が使えなくなるからです。
霊能力と霊力は似ていますが、全く違うものなのです。
間に能という字が一字入っただけなのですが、霊能力は自分の意志で使う能力であるのに対して、霊力を働かせるにはもっと大きな力が必要になってきます。
つまりこの二つは、背後が全く違ってくるということなのです。
背後にどのような霊魂が付くのかによって、変わってくるということなのです。
先ほども言いましたように、精神的な病というのは霊性が発現したということが言えると思います。
客観的に見なければいけないというのは、良い方にも悪い方にも進む可能性がある、ということは知っておく必要があります。
良い方向に進むためには、霊性の向上が欠かせません。
霊性を向上させないで霊能力ばかりを伸ばそうとすれば、統合失調症になったり、病気になったりします。
霊というのは同じ霊性のもの同士が引き寄せられるようにできているのです。
従って今の環境が嫌ならば、霊性を向上させることにより環境は変わっていきます。
なぜならば人間も霊だからです。
霊性を向上させる最も手っ取り早い方法は、霊的に正直になることです。
正直というのは、うそ、ごまかし、かくしごと をしないことです。
相手によって態度を変えないことです。
頭の中や腹の中さえも正直になることです。
これは最も効果的な方法である、と私は思います。
多くの人は肉体的な正直を考えますが、違います。
霊的な正直です。
霊的な正直に目覚めた人は、おそらくバカが付くくらいの正直になると思います。
フォレスト・ガンプがアフリカの友人の遺族に儲かった大金の半分を持って行った時に言われた「あんたはバカか」のあのバカ正直さです。
なぜこのような正直さが必要なのかと言いますと、霊界というのは精神や心が丸裸にされるところだからです。
みなさん、霊界は一体どこにあると思いますか?
死後の世界ですか?
違います。
今みなさんが生きているこの世界は霊界なのです。
霊界は死んでから行くところではないのです。
ただ肉体からは霊魂が見えませんし、霊魂からは肉体は見えません。
私たち人間は肉体という衣服を着た霊魂なのです。
私たちは意識するしないに関わらず、すでに霊界に住んでいるということです。
霊界という所は、霊性によって住む場所が決められています。
この地上も霊界です。
ならば霊性によって住む場所や環境も変わるはずです。
私はそう思っています。