まず魂とは何かですが、魂という言葉は霊的視点で見た時の 意識と意志 のことです。

意識と意志を肉体側の視点で見た時の言葉を 精神 と言いいます。

 

一人一人の魂はなぜ何のためにあるのでしょうか?

魂は「自分の心や身体をコントロールするため」にあります。

しかしシルバーバーチが言うように、多くの人の魂は奥に引っ込んでいて、心と身体をコントロールできていません。

 

人は自分の心や身体をコントロールするために精神修養をします。

精神修養はなかなか自分一人ではできないので、セミナーなどに参加する場合が多いと思います。

 

精神修養のセミナーなどで気をつけなければならないのは、自分の心や身体を自分でコントロールするのではなく、その主催者にコントロールされてしまう場合があると言うことなのです。

こういうのをマインドコントロールと言っていますが、多くの組織で散見されます。

一度マインドコントロールの毒牙に飲み込まれると、なかなかそこから脱出することができなくなります。

 

特に思春期の子供達に対しては、親や教師が気を付けてあげなければいけないと思います。

 

私はジャニーズ問題は、マインドコントロールだと思っています。

つまりジャニーズの子供たちは、主催者に心と身体をコントロールされていたということだと思います。

 

本来人間は自分の魂で心と身体をコントロールしなければなりません。

ところが自分の魂ではなく、主催者の魂にコントロールされてしまっていたのです。

 

これは霊的視点で見れば、霊魂の憑依と同じです。

主催者の霊魂が子供達の心や身体を使っているのと同じなのです。

 

その結果、自分の魂は奥に引っ込んでしまい、操り人形のように自分で意志決定することができなくなってしまうのです。

そんな中で、自分で気づいた人だけが、その闇から抜け出すことができますが、気づかなければいつまでもその組織から抜け出すことができません。

「これはおかしい」と自分の魂が気づいた時に、自分で行動を起こすことが肝要なのです。

 

ジャニーズだけではなく多くの組織で似たような問題が起きています。

マインドコントロールにプラスして金銭と地位や名誉などが絡む場合が多いです。

木原事件や統一教会の問題も根っこは同じだと思います。

真実を報じることができないマスコミで働く多くの人もマインドコントロールされているということだと思います。

 

人は「寄らば大樹の陰」のように権力や大きなものに依存する傾向があります。

しかし、それは一種のマインドコントロールであると言えると思います。

 

マインドコントロールされない自分をつくるためには、長いものに巻かれることなく、世の中に迎合することなく、自分の魂で自分の心や身体をコントロールしていくことだと思います。

 

そのためには、自分の霊性が向上する方向に向くことが肝要だと思います。

霊性の向上については「シルバーバーチの霊訓」という書籍に詳しく記されていますが、簡単ではないと思います。

シルバーバーチは「霊性の向上はもっとも困難なものであるが、宝は簡単には手に入らない」と言っています。

 

魂の顕現と霊性の向上は相関関係にあると思います。

 

シルバーバーチの霊訓第1巻第1章の「あなたとは何か」の冒頭に「あなたはピンの先ほどの意識しか現れていません」という内容の文章があります。

これが魂が奥に引っ込んでいる、という状態なのです。

 

意識と意志も相関関係にあります。

意識が霊的に高くなれば、意志の選択範囲が広くなります。

意志の選択範囲が狭ければ、欲に勝つということが難しくなります。

 

霊性を向上させるためには、天の意志と同調した自分の理念、哲学、背骨をしっかりとつくっていくことが大事だと思います。

私は天には意志がある、そう思っています。

天の意志とは、言葉で言うと、霊的な摂理あるいは生命の法則と言われるものです。

これもシルバーバーチの霊訓に詳しく記されていると思いますが、シルバーバーチの書籍はあくまでもバイブルであって、みなさん自身ではないということです。

 

本当のみなさん自身というのは、みなさんの魂以外にはないのです。

魂こそがみなさん自身なのです。

魂とは 意識と意志 のことです。

 

自分の意識と意志で自分の心や身体をコントロールするのは、考えてみれば当たり前のことなのですが、簡単ではありません。

 

自分という魂を磨けば、霊性は向上します。

魂を磨くもっとも有効な手段は、日常で自分の前に置かれた苦難や困難に対して逃げずに、相撲で言えばがっぷり四つになって、最善を尽くすことだと思います。

日常というのは、家族や仕事やご近所などのことです。

そこで起きる小さなことにも、愛を込めて最善を尽くすことが大事なのです。

一つ一つのことに愛を込めることが大事なのです。

それが霊性の向上につながるのです。

 

日常こそが魂の修行の場なのです。

そういう意識を持つことによって、何に対しても愛を込めて最善を尽くすことができるようになっていくのだと思います。

 

原因をつくらなければ、霊性は向上しません。

霊性の向上は結果でしかないのです。

 

心や身体は道具だと考えてください。

道具は誰かが使うためにあります。

他人ではなく、自分という魂こそが自分の心や身体をコントロールすべきなのです。

自分の心や身体を決して他人や他の霊魂に使わせないようにするためにも、霊性を向上させていくことが大事なのです。