11月19日(火)に撮影した志波彦神社(宮城県塩竈市一森山)鳥居付近の紅葉です。見頃です。例年色付きが良く,多くの参拝者が記念撮影をしている志波彦神社鳥居から志波彦神社神門に向かう左側にあるカエデ(楓)は落葉が始まっています。
11月14日(木),黄金山神社(宮城県宮城郡利府町森郷字土橋)に参拝しました。由緒書のようなものがなく,詳細は不明です。利府町の「十符(とふ)の里 新はっけん!」には,「「安永風土記」には弁天堂と記載されており,ご本尊は木仏立像とあります。利府の三弁天の一つにも数えられています。参道の左右には見事なイチョウの木が立っています。」とあります。今年のイチョウの見頃のピークは,もう少しと言ったところでしょうか。
なお,「利府」の地名は文禄4年(1595年)に「利府本郷」で見えるのが文献上最も古いようです。平安時代から「十符の菅薦」(とふのすがこも,網目が十筋もある幅の広いスゲで編んだむしろ)の産地で「十符(とふ)」と呼ばれていたところ,留守政景(伊達政宗の叔父)がこの地に居住した際「十符」に佳字の「利」と国府の「府」を当てて「利府」とし,後に「りふ」と読み替えたと考えられています(有力説です。)。利府町役場などでは「十符の里・利府」として文化振興を図っています。「利府を含む陸奥國宮城郡には縄文時代から奈良時代までアイヌ語を喋るアイヌ系蝦夷族が先住していた。」というトンデモ説(「アイヌ系蝦夷族説」)を信奉している人が,「りふ」はアイヌ語の「リフル」(小高い丘)が語源であると主張していますが,根拠はありません。そもそもアイヌは13世紀頃オホーツク人の遺伝子を受け取ることで成立したと考えられているのです(国立科学博物館長・篠田謙一氏著「人類の起源」など)。