鹽竈神社(宮城県塩竈市一森山)境内の文化燈籠です。文化6年(1809年)に仙台藩第9代藩主・伊達周宗(ちかむね)が,文化5年(1808年)江戸幕府から命じられた蝦夷地警護(択捉,国後,箱館に約2千人を派兵)の凱旋記念に奉納したもので,銅鉄合成の動物,花鳥をはめ込み,精巧を極めています。昭和51年10月1日塩竈市有形文化財に指定されました。さて,その「動物」について説明が付いています。参拝の際にでも確認してみてください。
【10月27日(水)追記】
鹽竈神社(宮城県塩竈市一森山)境内の文化燈籠(銅鉄合成燈籠)にはめ込まれている動物について,これまで「蜃(しん,気を吐く龍),獏,象,獅子,麒麟,鹿,猫,牛,鳳凰などのように見えますが,私にはよくわかりません。興味がある方は自分で確認してみてください。」と書いて来ました。
鹽竈神社が文化燈籠について説明している「霊獣・瑞獣案内」によると,①蜃(しん),②⑪獏(ばく),③鳳凰(ほうおう),④龍(りゅう),⑤麒麟(きりん),⑥麝香猫(じゃこうねこ),⑦白澤(はくたく),⑧象(ぞう),⑨獬豸(かいち),⑩羊(ひつじ),⑫犀(さい),⑬飛龍(ひりゅう),⑭唐獅子(からじし)とのことです。
なお,⑥については,麝香猫ではなく,九尾の狐(きゅうびのきつね)ではないかと言っている方がいます。最後に,その九尾の狐の説明・写真を添付しておきます。