御朱走松島・寒風沢ウォーク(第2回) | 哲風のBLOG

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 「海と社(やしろ)に育まれる楽しい塩竈」を目指している宮城県塩竈市に鎮座する志波彦神社鹽竈神社の神事,四季の移り変わりや,仙台,塩竈,多賀城,松島など宮城県内各地の名所,旧跡,行事などを紹介します。

 10月2日(土),Goshurun Matsushima (御朱走松島)の「51st.塩竈浦戸・寒風沢ウォーク「栄枯盛衰・常に移り変わる島を感じて」」に参加しました。写真で報告します。今日は,その第2回です。

 

 集落のはずれに佇む六地蔵です。古代インドでは生類は六道(天道(天上道とも)・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)を輪廻転生する(つまり,永遠に死なない。)とされ,これは苦痛であると捉えていました。釈迦(ガーダマ・シッダールタ)はこの世のことはすべて無常と悟ることによって,この輪廻の輪から抜け出る(解脱する)ことができると考えました。解脱すると仏陀(如来)となりますが,一歩手前の存在が菩薩です。お地蔵さまも菩薩です(地蔵菩薩)。

 

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 私は,ここの六地蔵のうち向かって一番左側の地蔵菩薩について,これまで「如意を持っているようです。」と書いて来たのですが,9月30日(木)K氏から「地蔵旗を持っているのではないか。」との指摘がありました。成程旗のように見えます。ただし,旗だとするとここの六地蔵の六道への配当がまた不明になってしまいました。やはり,六地蔵の六道への配当は,寺院が自らの寺院内にある六地蔵について説明しているものでもない限り,無理なのかも知れません。自らの寺院内にある六地蔵についてさえ,六道への配当ができない寺院は珍しくないそうです。

 

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 霊亀山松林寺(臨済宗妙心寺派,宮城県塩竈市浦戸寒風沢字愛宕)です。まず,延命地蔵です。この石仏は元観音堂参道にあったものを明治37年聖観世音菩薩像(行基作)と同時にこの地に遷座されたものであるとのことです。この地蔵像は享保年間(1716年~36年)江戸で作られ,千石船によってこの地へ搬送されましたが,この船は順風に恵まれ1日1夜で到着したと言われ,そのことから一夜地蔵の別名もあるそうです。

 

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 化粧地蔵です。白い粉を塗って祈願すると,美しい子が授かると言われているそうです。

 

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 坂本玄順先生墓です。寛政2年(1790年)寒澤寺に寺子屋が置かれ,玄順が指導したとのことです。

 

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 松洞山寒澤寺(真言宗,塩竈市浦戸寒風沢字愛宕)です。江戸時代鹽竈神社(塩竈市一森山)の別当寺であった法蓮寺(金光明山法蓮華院法蓮密寺)の末寺であったとのことです。

 

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 本尊は不動明王です。寒澤寺は明治時代初期に廃寺になっているはずです(法蓮寺は明治3年廃寺)が,現在も島民によって護られているようです。

 

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 「秋葉山」と刻された石碑です。文化12年(1815年)9月に造立されたものですが,他は不明です。あちこちにある山神,湯殿山,馬頭観音などの石碑と同じく,それを信仰している人が造立したものでしょう。秋葉神社(かつては,神仏習合の秋葉大権現)は全国各地にありますが,火伏の神を祀っていますので,島内の火災予防祈願のために造立したのかも知れません。

 

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 寒風沢共同カキ処理場(塩竈市浦戸寒風沢湊  寒風沢漁港内)です。

 

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 寒風沢桟橋で塩竈市営汽船に乗ります。マリンゲート塩釜(塩釜港旅客ターミナル,塩竈市港町一丁目)までの運賃は630円です。

 

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 夕陽です。

 

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 マリンゲート塩釜に到着しました。所要時間は約46分です。

 

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 寒風沢島(浦戸諸島)は素晴らしい!いつも感動です。