6月1日(土),しおがま“何でも”体感団のコースの一つとして,勝画楼見学がありました。写真は,勝画楼の外観及び幻の洋式灯台跡です。
勝画楼は,平成29年志波彦神社鹽竈神社(宮城県塩竈市一森山)から塩竈市が建物の無償譲渡を受け(土地は志波彦神社鹽竈神社所有),平成30年日本遺産「政宗が育んだ“伊達”な文化」構成文化財に追加登録され,同年塩竈市有形文化財(建造物)に指定されています。仙台藩の歴代藩主が鹽竈神社に参拝する際に,着替えや休憩の場所(御休所)として使用した建物ですが,成立年代の異なる2棟からなる複合建築物で,鹽竈神社別当寺であった法蓮寺(金光明山法蓮華院法蓮密寺,真言宗)の客殿に,18世紀中期に東向書院を建て増しして現在の形になったと考えられています。塩竈市では保存や活用・公開のための作業を進めているとのことで,現在は原則非公開ですが,今秋頃外観の一般公開を検討しているようです。ただし,いずれの時代の姿で復元するかによっても費用がかなり異なるようで,全面的な復元にはかなりの年数を要するものと思われます。