伊達綱村「詣鹽竈」詩碑 | 哲風のBLOG

哲風のBLOG

 「海と社(やしろ)に育まれる楽しい塩竈」を目指している宮城県塩竈市に鎮座する志波彦神社鹽竈神社の神事,四季の移り変わりや,仙台,塩竈,多賀城,松島など宮城県内各地の名所,旧跡,行事などを紹介します。

 鹽竈神社表参道(表坂)入口(宮城県塩竈市西町)付近の歩道上に肯山公三百年遠忌記念顕彰碑実行委員会が建立し,塩竈市に寄贈した黒御影石製の「貞享四年(一六八七) 伊達綱村公二十九歳の詩」碑です。仙台藩第4代藩主・伊達綱村が貞享4年(1687年)に鹽竈神社に参詣した様子を詠んだ漢詩(五言律詩)が刻まれています。
 碑文は,「詣鹽竈 山頭雲鬱鬱 路上雪翩翩 鶏啄南宮里 鴨遊岩切川 風過江海近 烟起竹村連 鹽竈停車處 默祈靈社前」です。現代語訳は,「鹽竈に詣る 山頂には雲が鬱々とかかっている 路上には雪がひらひらと舞っている 南宮(現・多賀城市南宮)の里では鶏が餌を啄み 岩切川では鴨が遊んでいる 風は川や海を越えて近づき 烟は村々から起こって連なる 鹽竈で車(駕籠)を降り 鹽竈神社の前で静かに祈る」とのことです(塩竈市平成31年2月定例記者会見資料)。

 

詣鹽竈