教育専門の制作会社。 | Work , Journey & Beautiful

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オルタナティブな学びを探求する

今日は朝から京都の民間企業の人事役員と人事部長さん達と組織文化変革を実現するためのプロジェクトについてお話する。聞けばこれまでに色々なコンサル会社に声をかけたが、うまくいくイメージがわかなかったらしい。


教育とクリエイティヴをうまく活用すれば数万人規模の会社であっても風土を変えていける。こちらには理論と実績と方法論がある。もやもやされていた様子のクライアントが晴れやかになられたようで何よりだと思う。


世の中には人が学び成長することで解決できる課題がたくさんある。だけど、人数が多い/世界中に人が散らばっている/関心がある人と無関心な人がいる/学ぶことに消極的な人がいる、、、などの色んな理由で従来の教育手法では解決できなかったり解決に時間を要するケースというのが少なくない。こういう従来の教育の文脈では中々解決が難しいとされていたことを、クリエイティヴやデザインは新しい切り口で解決策を提示してくれる。


教育の会社は世の中にたくさんある。

制作会社も世の中にたくさんある。


その双方に長けた会社ってあるんだっけ?あんまり思い浮かばない。ないなら、つくろうと思い、教育専門の制作会社のmitemoを率いてきた。親会社からmitemoに来たのが5年前。はじめは兼任していたけれど、mitemoの代取となり専任になったのが8月3日だったので、本腰を入れてから5年がたった。


その間、いろいろな人に「mitemoは何の会社なんですか?」と聞かれては、いろいろな答え方をしてきたのだけれど、半年くらい前から「教育専門の制作会社です」と答えるようになった。


実はこの飾り気のない言葉が、これまでで一番しっくりくる言葉で、これ以上でもこれ以下でもない感じが気に入っている。クリエイティヴと教育の融合でこれまでアプローチできなかった人に学びを届けることで、より多くの人をいろいろな課題から解き放っていきたい。成長とか育成とか、そういう要素も大事。と同時に気づきを提供することで課題から解き放たれ、はたらくって楽しい、人生楽しい、日々幸せ、そんな価値観を当たり前に持っている老若男女が社会に増えて希望がもてるようになるのもいいよね。そんな風に思ってもらえる教材を今後も制作していきたいし、そんな教育サービスを提供していきたいし、そんな学び方を生み出していきたい。


僕のどうにも落ち着きがない性分のせいで、あれやこれやと手を出してきたから、歩みはゆっくりではあるけれど、なんだかんだ5年前に思い描いていた価値を生み出せる会社にはなりつつあるのかなと思う。とはいえ楽観的にみても、教育専門の制作会社として、納得いくレベルには程遠い。教材制作という観点で言えば、インストラクショナル・デザイン(教育のデザイン)とインフォーメーション・デザイン(分かりやすさのデザイン)とシンプルな美しさ、の三側面でもっと高みを目指したい。ワークショップも、世の中に尊敬する諸先輩方がいる中で、教育専門の制作会社ならではのワークショップ・デザインとはなんたるやを模索したい。クラウド型eラーニング・サービスについても、ビジョンを実現するには、まだまだラインナップが足りない。良く言えば伸び代しかない。技術を磨いていくしかない。目指すべきは、世界で唯一無二だと胸を張れるところまで。世界を見渡せば、本当にたくさんの未解決課題があるから。


さらに。最近強く思うのは、制作会社=チームとしての技術を磨きつつ、個人は個人で、もっと尖っていきたいなと思う。mitemoには独自の世界観をもつ(持ちうる)タレントがいる。色んなことに問題意識を持ちながら、縁あってmitemoにいる(mitemoを使おうとする)人たちがいる。その世界観をもっともっと磨いていきたい。


例えばmitemoには森本康仁という唯一無二のタレントがいる。このタレントの価値をもっと磨いていきたい。彼と仕事をするということは、どういう世界を実現することになるのか?をもっと尖らせて、発信していきたい。世の中の多様なニーズに応えるのも重要だけれど、そればかりでは折角の世界観がぼやけてしまう。そして、その世界観に共感してくれる仲間と一緒に働き、実際にその世界を実現していく様を(僕も仲間として)見れたら最高だ。


僕は僕で、世界観を磨いていかなきゃいけないと思う。もっと学びのalternativeとして、表現していかなくては。もっと、mitemoを使いたおそう。


あと、こういうことをもっと社内の人に話さなきゃだ。そして、周りのみんなに問いかけよう。あなたのテーマは何か?と。次の5年間のテーマはこれだなー。


そんなことを一人、新大阪の串カツ屋のカウンターでジンジャエールを飲みながら一日を振り返りつつ考えてた。お腹いっぱいになったから、東京に帰ろう。