昨日の夜公演ですが、なんと師匠が俺の三味線ずっと使っていいよ、と言ってくれて、撥とともに使わせて頂きました。

楽屋では時々、三味線の、メンテやさわりの付け方やいい音を出すためにどこに注意を払うか、etc....皆さん自分のノウハウを御披露してくれて、勉強になります。

今私が求めている三味線の音色があって、それは今の自分の三味線では出ません。
そうはならなくてもなんとかいい音を出そうとしてんですけど…

師匠の三味線は当然いい音がするわけですよ。
三味線屋さんにはもう棹が限界と言われてるそうですが、それでも全然!音がちがーうー…
値段も倍以上違うしね…(ナイショ)

昨日もそんなやりとりがあり、使ってみな、と言ってくれました。

さてそんな師匠の三味線をワクワクと最初の梅咲きを弾かせて貰ったのですが。
ガーーーーンがーん
師匠の三味線を使っても音は私の音なのでした。
弾きながらすでに気持ちはアッチョンブリケピノコ 苦笑

…との感想を報告したら師匠は「そう?」と言ってましたが、ごーじろさんは「そりゃそーだよー」と。

…だよね

…なのか?

ここでピノコになってたら、師匠がこの後(2曲)も使ってよいとおっしゃったわけで。

おかげで?中の舞は初日が出ました。
その前日も初日かな?と思ったけど、昨日のがよかった。
んーーー いや 去年なら今日のツレは完璧だと思ったかもしれないけど、今年は“まだまだ”なのか“もっと出来る”なのか、すっきりしない。。。

なんてそこまでやる意味、全くないと思ってますからね!!!
せっかくひと月おんなじ曲弾くから、なんかやってみたくなってるだけですから。
だって完璧にロボットのようにツレるなら、一挺弾きでいいじゃん。。。


とはいえ、上手くいったーとほくほくしてたのに、MDを聞き直したらタッチのびっみょーなずれに気付いて「あーあ」と言うと、師匠が聞かせてというのでMDを渡す。

師匠
「全く同じに弾けてても、気持ちよく弾けてないとだめなんだよ。同じだからって気持ちがいいわけじゃないんだ。今は気持ちよく弾けてるから、それでいいよ」

おぉ~~~~!!!!褒められた!

し、ししょ、もっかい言って、録音すっからー…



それにしても、私の三味線を師匠が弾くといい音するんだな…



ほんで。
日が変わり、今日。
昨日師匠がいい音させて弾いてくれたせいか、きょーは自分で弾いてもとってもよい音がしましたん。