このところ、テレビ番組の話ばっかり書いてるんだけど![]()
今日もドラマの話を。
新聞のテレビ番組紹介欄の記者レビューで、今期のドラマでよいと思う作品1位は『銀河の一票』、2位は『対決』だと書いてありました。
まったくの同感!!
とくに、『銀河~』の3話は、『対決』の最終回を凌駕した!と私は思います。
奇しくもこの2作品は、どちらもシスターフッド(女性同士の連帯や絆)を描いています。
『対決』については前に記事にしたので詳しくは書きませんが、例の東京医科大学を初めとした私立医大の問題、つまり女子受験生一律減点問題を、隠蔽しようとする大学の女性理事と、暴こうとする女性新聞記者の物語です。
NHKのドラマは質が高くて好きなんですが、最近、余計なものを付け加えたがる傾向があるのが気になります。
このドラマも、「女子受験生一律減点問題だけじゃ弱いんだよな~」という男のエライさんの意向が働いたのか、「助教授による女子学生へのセクハラ」などという余計な話が加わっている💢
そして、セクハラが減点問題を解決する突破口になっている。
そこが不満。
それと、危惧したように、最終回はすべてがうまく運びすぎている![]()
やはり鈴木保奈美はクビにならないと!
山中崇さんは最後まで女性を悪し様にののしるミソジニストでいないと!![]()
とはいえ、ヒグチアイさんが歌う主題歌「ひと匙」はいいですけどね![]()
この問題、劇中で女性教授が言うように「点数だけで合格を出したら医大は女子ばかりになるわよ。そして日本中の病院が皮膚科と眼科ばかりになるわ」は事実かもしれない。
でも、そういうのは結局、すべて「大人の事情」よね?
医師の過酷な勤務態勢について、何も手を打ってこなかったわれわれ大人が、「医者になって人を救いたい」という未来を生きる女の子たちの純粋な希望や夢や熱意を奪っていいはずがない。
と、私は思う。
あと、男子、普通に勉強がんばれや![]()
これに対して、『銀河の一票』はどんどんよいドラマになっている![]()
私にとっては「ゴッドタン・メンバー」である野呂佳代が、準主役なんて大丈夫なのか?という不安も杞憂だった。
めちゃくちゃ出番も多いのに、演技派女優・黒木華を相手に、ぜんぜん負けてない。
このドラマは、父である政治家の秘書として生きてきた女性・茉莉(黒木華)が、とある理由で父からクビを言い渡され、困っているときに助けてくれたスナックのママ・あかり(野呂佳代)をスカウトして、選挙参謀となり、都知事選に挑む物語です。
1話では茉莉の政治家秘書らしい腹黒さに大笑いしたのですが、2話では本当の「スナック とし子」のママで、今は認知症で介護施設にいる「とし子さん」とあかりとのつながりが描かれます。
かつて自殺しようとしてとし子さんに救われたあかりが、今度は茉莉を救う、という構図が示されるわけです。
ここが、親戚でも友人でもない赤の他人同士のシスターフッド、連帯なわけですね。
3話では、とし子さんの成年後見人の弁護士が「スナック とし子」を売却すると言いだし、あかりもまた居場所を失うことに・・・。
と書くと、「ええ~~お涙ちょうだいの人情話?」と思うかもしれません。
あいや待たれい![]()
そういうのが大っ嫌いな私が、そんなドラマを見続けるわけがない。
これってじつは『対決』にも負けない、社会派ドラマなんですよ。
たとえば、とし子さんのお見舞いに行った茉莉は、認知症の高齢者を介護する男性から「僕らの仕事は利用者さんの世界にお邪魔して、利用者さんたちがその世界で暮らしやすくなるようにすることです。世界から強引に引っ張り出すことじゃない」という話を聞いて感銘を受けます。
そのあと、いきなりこの男性に年収を聞くとこが茉莉らしい![]()
「手取りで200万くらいかな」という答えに愕然とする茉莉。
今まで雲上人である政治家、つまり上級国民の家族・秘書だった彼女には、市井の人の現実が見えていない。
弁護士をたじたじとさせるほど、社会制度に関する知識をもつ茉莉だが、「父の威光」がなくなれば誰も彼女を相手にしない。
迷ったときには暗くて狭いほうに行ってしまうという彼女が、「あかり」という名前をもつ、まさに太陽のように明るいバディとともに、今の社会を変えようともがいてあがいてどう変わっていくか、どう変わらずにいられるか。
今後の展開が楽しみです。
そうそう。
「銀河の一票」の「銀河」って何かと思ったら、茉莉とあかりは「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラなんですね。
3話でそれがわかって、「わあ~~!」となりました。
3話では、介護施設の施設長の言葉も刺さりましたね。
「1日中庭を見てぼーっとしてるなんて、そんなのとし子ママじゃない!とし子ママはいつでもキビキビ、テキパキ働いてた!」と泣くあかりに、施設長が言うの。
「そう。だったらとし子さんは、今やっとぼうっとすることができたのね」
うちの父ももう高齢で、「1日中庭を見てぼーっとしている」という状態にはまだほど遠いけれど、認知症に足をつっこんでいます。
父も学校の先生として、クラブの顧問として、ず~~~っとキビキビ、テキパキ働いてきた。
私が怖くて近寄れないくらいのテキパキ度で。
私の何倍も忙しく←とはいえ子育ては母に丸投げだったが💦
そんな父が、「1日中庭を見てぼーっとしている」状態になったとき、私はこの言葉をかみしめようと思います。
悲しんだり、「チッ」と思ったりしないようにね![]()
そんでこのドラマ、小泉進次郎の、もとい、松下洸平くんの秘書役で、倉悠貴くんが出てるんだよね![]()
あの腹に一物ある感じがなんとも![]()
まだ出番は多くないけど、これまた今後に期待してます![]()
