千紘会の舞台では家元と師匠、鉄寿郎さんにご一緒頂き、勧進帳を演奏させていただきました。
舞台での緊張というより、家元の横ってのが最も緊張いたします。
舞台に乗ってる間に家元の音はしっかり聞こえるんですが、上調子を弾いて下さる師匠の音がめっちゃ入ってくるんです。
綺麗な音でした。しっかり耳に入るって事はしっかり弾かんかい~ってゲキにも聞こえまして(笑)
ず~っと憧れていた松永流で習う勧進帳。
父の形見のテープだった勧進帳をここ20年聴き続けていたので、メロディは頭に入ってる。
それを鉄九郎師匠のお稽古で習えるので、毎月お稽古に舞い上がってしまって力も入って、緊張してガチャガチャになってしまう。
それでも譜は聴き続けて覚えていたので、ようやっと松永のお三味線を教えていただいた気分で満足でした。
勧進帳のテープはもちろんもらった当時はアナログのテープで、カセットデッキでかけながら小唄の三味線を引っ張り出してきて、父の音源を追い続けました。
でもね…最初っから何か聞いている音と違うんです。
しょっぱなの旅の衣は鈴懸の~~ぉ~ど~んてて~んと入るんですが…。
何べん弾いても何かようわからん間でした。
先に次が弾きたくてすいすい行ってると聴きなおしたときに何かちゃうなぁと感じるんですね。
まぁ、父の真似しようなんて大それたことであることは長唄を習えば習うほどに判ってくるもんでして…。
それから形見のテープには滝流しがないんです。
譜面通りの分しか弾いていないお弟子さんへのお稽古用デモテープでして…これでも私にとっては貴重なもので、音を初めてしっかり聴いたのがこの勧進帳でした。
そのうちに音としっかり弾かれる三味線の虜になりましてね。
父への尊敬や憧れが出てくるのです。
もっと早く聴いていればいろんな意味でとか…思いますが、なるようになって今があるのでそれはひとまず考えないでおこうと…。
令和の時代になってお仕事しながら三味線を習ってるので幸せ者です。
そんなこんなで、勧進帳の舞台が終わりホッとする間もなく今度は次の曲へのチャレンジです。
今度は助六...師匠の音入れていただいて、ほぉと感心してる場合じゃなく…これ弾かないといけないんだ(笑)
なかなかテンポの難しい難曲です。
ちゃんと弾けたらきれいな旋律なんで良い曲なんだよなぁ…(^^;)
