ほっとけないホワイトバンド
ここんとこしばらくで腕に白いバンドをつけている人が多くなりました。
「ホワイトバンドプロジェクト」というもので、アイルランドを発祥とする世界的な貧困撲滅キャンペーンです。
日本では「ほっとけない 世界の貧しさキャンペーン(http://www.hottokenai.jp/index.html
)」がメインとなって活動をしています。
実際には白くて腕につけられるものならどんなものでもいいらしいのですが、オフィシャルで販売しているひとつ300円のものをつけている人がほとんどです。
このホワイトバンドの売り上げの一部は活動資金として利用されます。
このバンドをつけている人を指して「この偽善者め!」という人もいるかもしれませんが、やらない善よりやる偽善、少なくとも世の中のためにはなるでしょう。
が、このバンドを主催者の考えを理解した上でつけている人はどれくらいいるのでしょうか。
とりあえず重要なこととして、
ホワイトバンドの販売目的は貧困をなくすための政策を作らせる政治活動の資金調達であり、アフリカの子供の手元には一円たりとも回っていかない
ってことです。
募金じゃないんです。
募金するんなら別のNGOにお金渡してください。
まぁこんなことはホームページでも見れば真っ先に書いてあることなんです。
知らずに買った人は自己管理ができてないかもしれません、お金の使い道はちゃんと把握しましょう。
募金じゃないとはいっても、その活動自体は理解できるものです。
即物的にお金を渡してもその場しのぎの解決にしかなりません。
日本を含む先進諸国の産業ががアフリカなどの発展途上国に与える影響は大きく、その貧困の原因のひとつとなっているのは間違いありません。
産業をコントロールするのは政治側から働きかけるのが確実な手段なので、活動が広まれば貧困解決の大きな助けになるでしょう。
あ、貧困をなくすための政策って具体的に何なのかというと
日本のアフリカへのODA債務帳消し&ODA引き上げってことなんでヨロシク。
上の産業に働きかけるどうのこうのは俺の想像でしたゴメンナサイ。
現在対アフリカODAの債務額はは1兆5千億円です。
これを放棄させると国民一人当たりに換算して1万3千円の負担です。
現在対アフリカODA額は8000億円です。
これを3兆5400億円まで引き上げるそうです。
これを毎年続けるとなると、国民一人当たり毎年3万円の負担です。
ホームページをざっと読んだところ、この具体的政策はには一切触れられていませんでした。
ちなみに、全世界でホワイトバンド運動は行われていますが、実態は国ごとに異なります。
アメリカではThe ONE Campaign と呼ばれ、国家予算の1%を貧困とエイズの撲滅のために使うという活動です。
アメリカと日本の活動は、目的は似ているが内容はぜんぜん違います。
イギリスでは日本とほぼ同じですが、イギリスのホワイトバンドはアフリカ製です。
日本のホワイトバンドは中国製です。
アフリカの国際競争力低下の一因は、中国の著しい経済成長にあります。
イギリスはホワイトバンドを現地で製作することでアフリカの生産性を向上させ利益を落としていますが、日本は中国で生産しているので買えば買うだけ中国の成長は加速し、アフリカは追いやられます。
まさに本末転倒を絵に描いたような状態。
そして日本のホワイトバンドは高いです。
アメリカ・イギリスの3倍の値がついています。
公式ページでは「オンラインショッピングに抵抗があり、NGOショップも発展していないため」などと弁解していますが、これは原産地(中国)や販売店(ファミマとか)がきっちり利益を得ていることを意味します。
「本キャンペーンの趣旨に賛同してくれた中国の工場で作られています。」などといい子ぶってますが、賛同云々より利益で頭がいっぱいなのでしょう。
公式ページによると、ホワイトバンドの値段(税込300円)のうち、
40% ― 流通費
30% ― 原価
30% ― 活動費 となっています。
活動費の中には広告に使うお金なども含まれているので、実際に使われるのは全体の10%くらいです。つまり30円!。
ところで、ホワイトバンド運動の影響など関係なく、日本は過去に債務を放棄したことが何回かあります。
それでアフリカの貧困が激減したかというと、明らかにNOです。
つまり、アフリカの貧困の直接の原因は債務ではありません。
ここでちょいと考えて見ましょう。
あるアフリカの国「A」を考えます。
この国は紛争や内戦により貧困が激しく、餓死者を大量に出しています。
この国に対して日本がODA債務を放棄したとします。
日本が債務を放棄する
↓
A国の政府が潤う
↓
現在A国は内戦に悩まされている
↓
政府は国家の主権を守らなければならない
↓
鎮圧のため、浮いたお金で武器を購入
↓
武器輸出国であるイギリスや中国やロシアが潤う
↓
更なる戦力の導入により、内戦が激化
↓
貧困ここに極まれり
とまぁ、どーしようもない状況になっちまった。
国に資金を与えるより、武器供給のルートを絶つほうが重要。
子供を救うのも重要だが、授産制限を設ける必要があるほどの人口増加により、食糧問題が深刻化している点にも目を向けるべきでしょう。
民主化や産業育成など長期的なプランを無視し、金だけ渡せばいいという考えから脱却し切れていません。
他にはこんなお話も。
mixi のホハイトバンドコミュニティの管理人が、「米軍基地反対」や「自衛隊反対」など貧困とは全然関係ない活動を始めたそうで。
それに疑問を呈したりするとコミュニティから強制退会させられているらしい。
ホワイトバンドの利益は「ピースボード」という辻本清美のが設立した団体の資金源になってるらしいぞ。
辻本清美の旦那は日本赤軍メンバーで、ヨーロッパでの日本赤軍資金調達係らしいぞ。
これらの話を総合して自分が結論出すなら、
300円をアフリカに技術援助を行うODAに寄付して、自作の白いバンドを腕に巻いてる方が100倍マシ。