新「わたしの愛聴盤/曲」 その1「世紀の巨匠による・子と母の名曲アルバム(CD2枚組)」 | 楽逍遥の友@鎌倉・湘南

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ふれあう人たちのこころとからだと生活を尊びたい。
プロフィールのわたしの画像は、中国人の親友が作ってくれた“楽逍遥”の印章。カバー画像はネパールでヘリに乗ったときに撮影。

 

わたしのレコード(アナログ盤)の棚の右一番上に、下記のレコードが、約40年の長い間置いてあった。

《世紀の名演奏家たちによる》「子と母の名曲アルバム」

●監修・発行:社団法人・才能教育研究会

●企画・監修 青木謙幸

●レコード製作:東芝EMI(Angel) LP2枚組

ジャケットは傷んでいる。また、2枚組なのに1枚しか保存されていない。その盤は、多分、針飛び、針止まりなどがあって聴くに堪えないので廃棄したのであろう。残った1枚も、針が止まってしまう箇所がA、Bの両面にある。

このレコードは、上の2人の子が小学生のとき(今から40年くらい前)に購入し、数えきれないほどの回数繰り返し聴いたし、子どもがプレーヤーにかけることもあった。だから、針飛び、針止まりが生じるのは当たり前だったのだ。

購入の動機は記憶にない。多分人に薦められたか、雑誌か何かの情報が目についたかだろう。子供向けのクラシック音楽のレコードはいろいろ出ていた。でもこのレコードの掲載曲のすべての演奏者を見たとき、子ども対象とは思えない、世界にそうそうたる演奏者の名前が並んでいることにびっくりし、すぐ購入の段取りに入ったのだった。受け取ってすぐに針を降したら・・・・どの曲の演奏も、表現に込められた音楽への情感も・・・期待にたがわず、いや期待以上に素晴らしかった。

以下に、2枚組レコードのA、B面の曲のリストを示す。

クラシック音楽が好きな人なら、このリストを見て、わたしと子供たちがよろこび、楽しみながら聴いたことをすぐ理解してもらえるでしょう?

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Vol.Ⅰ-A

ワルツ〜弦楽セレナード(チャイコフスキー): フルトヴェングラー(指揮)

別れの曲(ショパン): アルフレッド・コルトー(ピアノ)

メヌエット(ハイドン): パブロ・カザス(チェロ)

メヌエット〜アルルの女(ビゼー): クリュイタンス(指揮)

子守歌(モーツアルト): エリザベート・シューマン(ソプラノ)

ホタ(ファリャ): フリッツ・クライスラー(バイオリン)

主よ、人の望みの喜びよ(バッハ): ディヌ・リパッティ(ピアノ)

Vol.Ⅰ-B

アイネクライネナハトムジーク(モーツァルト): フルトヴェングラー(指揮)

眠りの精(ブラームス): エリザベート・シュワルツコップ(ソプラノ)

ユーモレスク(ドヴォルザーク): フリッツ・クライスラー(バイオリン)

トルコ行進曲(モーツァルト): ワルター・ギーゼキング(ピアノ)

スペイン舞曲第6番(グラナドス): ジャック・ティポー(バイオリン)

トロイメライ(シューマン): パブロ・カザルス(チェロ)

愉快なかじや(ヘンデル): ワンダ・ランドフカ(チェンバロ)

Vol.Ⅱ-A

四季「春」(ヴィヴァルディ): オートリアコンプ(指揮)

メヌエット(ベートーベン) : パブロ・カザルス(チェロ)

夜想曲(ショパン): アルフレッド・コルトー(ピアノ)

きよしこの夜(グルーバー): エリザベート・シュワルツコップ(ソプラノ)

ロザムンデ舞踏曲第2番(シューベルト): フリッツ・クライスラー(バイオリン)

ソナタ「パストラーレ」(D.スカルラッティ): ディヌ・リパッティ(ピアノ)

ハレルヤ・コーラス(ヘンデル): ハダースフィールド合唱団

Vol.Ⅱ-B

アレグレッド〜軍隊交響曲(ハイドン): ワルター(指揮)

美しきロスマリン(クライスラー): フリッツ・クライスラー(バイオリン)

月の光(ドビュッシー): ワルター・ギーゼキング(ピアノ)

菩提樹(シューベルト): ゲルハルト・ヒュッシュ(バリトン)

四季「冬」(ヴィヴァルディ): オーリアコンブ(指揮)

子守歌(フォーレ): ジャック・ティポー(バイオリン)、アルフレッド・コルトー(ピアノ)

アヴェ・マリア(シューベルト): エリザベート・シューマン(ソプラノ)

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棚に置かれた約40年の期間はは長かったが、その話は横において、その後と現在の状況を語ろう。

〇最近わたしは、レコード(アナログ盤)を聴くことが以前より多くなった。そして、「子と母の名曲アルバム」を聴こうかと思うことも、たまにあった。すっかり傷んだ盤に針を降ろすのだが、聴きたいという思いに水をかけられるような結果になる。逆に聴く楽しみを削ぐストレスさえ感じたりする。

〇それで、とりあえずこのレコードの中古を買うしかないと思った。しかし、中古レコードの購入は、在庫確認から納品までのプロセスがとても面倒で気持が入らない。うっかりして支払いが振込期限までにできずに、注文がキャンセルになるというミスもした。「こうして苦労して中古品を購入しても、中古品レコードは、またいずれ傷んでいく」という、購入後の中古レコードの寿命への懸念も生じてきた。

そんな状況の中、たまたま「子と母の名曲アルバム」の監修をしている「社団法人・才能教育研究会」の名前でネットブラウジングしたら、この法人が運営している「スズキ・メソード音楽教室」に行き当たった。そのページの中の『CD・書籍のご案内』のところに、欲しかった「世紀の巨匠による・子と母の名曲アルバム(2枚組)」が載っていた(¥3,000)!しかもCDだ。これこそ欲しかったものだ、と飛び上がるような気持になった!

                     鈴木メソード

                    《世紀の巨匠による》「子と母の名曲アルバム」

                     CD2枚組 MONO

                     企画・監修 公益社団法人・能教育研究会  

                     製作:(株)ワーナーミュージック・ジャパン

早速、才能教育研究会に電話し、購入方法を聞いて注文・購入手続きし、支払額を銀行振込した。

2024年3月5日、CDが届き、さっそく聴いた。もちろん針飛び・針止まりなどは生じないし、音質も良い。最近のわたしの音楽関連のできごとの中で非常にうれしかったことの一つになった。