　写真。本２冊。

　『あなたが独りで倒れて困ること』（太田垣章子、ポプラ社）、『キーウの遠い空』（オリガ・ホメンコ、中央公論新社）。

　まずは、『あなたが独りで倒れて困ること』から、参りましょう。

　タイトルで分かりますよね。

　考えたくはないけど、考えなくてはならないテーマ。

　出版社のＰＲはこう言います。
《「自分は大丈夫！」の落とし穴、最後はみんな「おひとりさま」》
分かるなぁ～、分かりますよ！
　例えば、case２の場合。
《認知症になってしまうと、誰がお金の管理をするの？》
　例えば、case16の場合。
《一人暮らしで、自宅で倒れた時のことを考えると恐ろしくなります。》
　たしかに、仰るとおりです！
筆者の太田垣章子さんは、司法書士。「人生100年時代における家族に頼らないおひとりさまの終活」を支援している、そうな。「尊厳信託」という見地から、頼るべき親族がいない高齢者のサポート事業をメインに活動中！、とも。
しかしながら、仰るとおりなのですが、御説ごもっともなのですが、「そうは言ってもねぇ～」というのが正直な感想ではないでしょうか？
人間というのはそうなのです！　嫌なことは考えたくないのです。「オレは大丈夫」「きっと何とかなる」「そうは言っても、誰かがナントカしてくれる」と課題をついつい先送りしてしまうのです。
　おっと、このあたり。日本の安全保障の課題とも通底する心理がありそうな、……後者の著書については、またいずれ。

いま、読んでいる本