盂蘭盆会の次の日。やはり僕らは、砂だらけのお寺に。

なんかちょっと心配だったんだ。また誰もいなくなるんじゃないかと思って。
心配は無用だった。
素浪人のようなツワモノ達が、今夜の寝床もないのに、噂を聞きつけて駆け付けてくれていた。

午前中の草刈りに続き、午後は遺体捜索を目的としたガレキ撤去!
泥の中から出てくる杉の枝が、骨に見えるんだよ

気がつくと、みんな口数が少なくなっていた。
だから僕は思わず、また窃盗団の真似をしてしまったよ。