市の職員から情報をもらい、物資の少ない避難所へ食糧他、必要雑貨を届けに・・・。
場所は仙台港からすぐ近くの
避難所になっている高砂中と宮城野区の榴岡小学校の二か所。
まだ外部からの物資が届いていないため、必要な物はまったく揃っていない。
榴岡小学校の方は、燃料がないため、炊き出しが出来ない。
カップ麺や缶詰が並んでいる。
体育館での雑魚寝。 中は暗く、どれだけの人数かいるのか、見てとることができない。
何個かストーブはあるが、非常に寒く、みんな毛布にくるまっている。
市の職員の方に、ここよりもさらに物資の少ない避難所があるとの情報をいただき、
高砂中学校へ。
高砂中の方が規模は大きく、ざっと見たところ泊りこみの避難者はおよそ200名。
ちょうど炊き出しを行っているところに到着。
自宅に残っている近所の被災者の方も、この炊き出しにやってくる。
炊き出しは、一人お椀に一杯の汁かけごはん。おかずは紅ショウガ。
それでも、炊き出しを行っているので、賑わっている感がある。
2階教室が宿泊場所。暖房は廊下に石油ストーブのみ。
高砂中は海が近いため、海風が吹いて寒いだろう。
どちらの避難所でも、届けた物資を大変喜んでいただいた。
それでも、まだ物は足りない。燃料も足りない。
TVの映像からは決して伝わってこない現場の匂い。
届けた物資
米200kg・乾麺・缶詰・煮豆・こども用おやつ・その他食糧・衣類・タオル・
女性用品・ノート・筆記具などの文具・少量の灯油・他多数



大谷哲範@緑水の森再生委員会-画像1


大谷哲範@緑水の森再生委員会-画像2

上記2枚の写真は、高砂中から2km圏内にある仙台港周辺の様子。
ビール工場から流れてきた中身の入った大量の缶ビールが道路に散乱している。
自衛隊・警察・消防・そして我々の他に、そのビールを拾い集める人達を見かけました。
遺体捜索が完了したばかりのまだ大変危険なエリアです。
通常なら立ち入り禁止でしょうが、警察も手が回らないらしく、
我々はそのエリアにフリーパスで入ることができました。
この非現実的な光景が、三陸海岸沿岸一帯にずっと続いているのでしょう。



大谷哲範@緑水の森再生委員会-画像3

大谷哲範@緑水の森再生委員会-画像4


上記の写真2枚は、仙台港に積まれていた大型コンテナです。
目の前の惨状とは対照的に、辺り一帯はとても静かで、
風の音と波の音だけ。