今日の読書 「絶望ブランコ」 大石圭

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絶望ブランコ (光文社文庫) [文庫]
大石 圭 (著)


この作品は、姉弟の愛情を描いた作品です。
種違いの姉弟である翼と翔太。
中学生になった翼は盲目となり、絶望にうちひしがれて将来の光さえ失ってしまう。
なのに、母からは売春を強要され、やっといい人と巡り合えたかと思うと、その人のもＤＶを味合わされる。暗い人生を送り続ける。
そこで、種違いの弟に養われる。
弟は、なかなか仕事が長続きしないなか、ある事をきっかけに「人殺しの仕事」をはじめる。
そして、姉も自分を蔑み、そんなダメな自分はこんな仕事しかできないと、売春婦を始める。

明るく、優しい、障害を持った姉を必死で支える弟と、盲目だが美人な姉。
そんな、一見仲の良い姉弟だが、その反面で裏側にはとことん暗い内容が詰まっている。

淫靡でいて深い作品となっています。


是非、気になった方は読んでみて下さい。

やっぱり「大石圭」さんの作品は読みやすくて、ダークで、ハードＳでいかがわしい妄想を密かに楽しむ小市民の私にはもってこいの作品ですね。


一般の方に、大きな声ではオススメ出来ない作品。
なんだか、アンダーグラウンド感があっていいですよねー。