最近異常な暑さで外になかなか出られない日々が続いているイスラエル。
日本は梅雨明けしたのかな?
この方法は、私がイスラエル人という荒波にもみくしゃにされながら、心を折れずに生きていく為に自然に身に付けた処世術です。
今まで自分が独学で学んだ、スピリチュアルや禅の心や宇宙の真理をひっくるめて融合させたモノだと思いますが、どこかの誰かさんももしかしたら同じ様な方法を説いているかもしれません。
でも私には誰かのメソッドを使っている認識はありませんので、ご了承頂いた上でお読み下さい。
先ずは私の身の上話から。
実は私、主人とは全く意見が合いません。
以前にも主人がスピとか神様とかを毛嫌いしているということはチラッと書いたのですが、
それだけではなく、とにかく全てに置いて違う価値観を持っている夫婦なんです。
年上だったとはいえ、付き合った当初は私も若かったし、外国人と付き合うのは初めてだったので、とにかく何でも彼の意見や考え方に従っていました。
最初はその突拍子もない意見とかが面白くて、自分にないものを持っている、そんな彼に惹かれました。
ところが結婚してイスラエルに住んでから、イスラエル人の裏表のない正直な姿に驚きつつも、自由に自分の意見を言ってもいいんだ!ということに気が付き、月日が経つに連れ、どんどん自分の本心を口に出すようになっていきました。
そうしたら、主人は今迄何でも自分の言うことを聞いていた従順な日本人妻が豹変して、段々イスラエル人化してきたことに戸惑い始め、私の態度にイライラすることが多くなりました。
そんな彼を見て私もイライラが募る毎日。
こんなにも自分と反対意見の人間がいるのか?!と思う位とことん意見が食い違う。
私が右に行った方がいいでしょ?と言えば彼は左だ!と言う。
私の好きなクラシックやヒーリングミュージックを聞いてると、何だその音楽は!?といって無理矢理ヒップホップをかけてくる。
子供の育て方も全く違って、彼はぐうたらしている姿を見せても平気だし、いつも自分中心に生きている自由人。
私は根は真面目で曲がったことが嫌いだし、子供は親の背中を見て育つと思っているので、いつも周りを気にして動いてしまう性格。
私は昔から大人の様な感覚を持った人間で、彼は永遠にティーンエイジャーでいたい人間。
最初はお互いに意見の食い違いが出る度に衝突して、もう何度も離婚してやる!と思っていました。
夫婦はある程度の意見の一致を元に、お互いが支え合って生きて行くのが正しい在り方だと信じていたので、こんなの夫婦じゃない!と思っていました。
そして私の生きている環境は、家の外に出ても意見の合わない人ばっかりな訳です。
そんな状況で精神的にストレスがMAXになった時に、突然一瞥が起きました。
その時自分が消えて、全体と溶け合っている様なえも言えぬ一体感を味わいました。
でも一瞥は眠っていた頭を後ろからバンッと竹刀で叩かれて目が急に覚めたようなモノで、永遠に続くわけでありません。
現実世界には意見の合わない人や嫌いな人は依然としているワケです。
もちろん前とは比べ物にならないくらいに楽になりましたけどね。
特にイスラエルは日本人とはメンタリティが異なるので、自分に合わない人なんてごまんといます。
そうした時に、自分のメンタルを保つ為に、自然に身に付けた方法があります。
前置きが長くなりましたが、これからその方法をご紹介します。
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まずあなたの目の前に、意見が合わない人や価値観が違う人が居て、あなたが言った意見と反対の事を言っているとします。
相手の言っていることに反応する前に、意識の中で自分を少し高い位置にいる(宙に浮いたような状態)のをイメージします。
引いた視点=俯瞰視点から、今目の前に展開している状況を見るような感じです。
物理的に高い位置に行くと、周りの景色が見渡せる様になりますよね?
その状態をイメージした上で、相手の意見を「なるほど。そういう意見もあるんだな。」とただ丸ごと受け止めてみます。
するとそこには"ただの意見の違い"があるだけで、抵抗を感じることが無くなります。
"自分に向けて発せられた反対意見"という自我目線からも、イメージ上ですが距離を取れるので何故だか気分が全然違ってくるのです。
トゲのある言い方だとしても、全然刺さらない様になります。
何故視点を高くするイメージするのかというと、後々自分で考えてみて気が付いた点が三つあります。
一つ目は、相手の発しているエネルギーに自我が反応してエネルギーのキャッチボールをしない為です。
自我は自分の意見を肯定してくれる相手が好きだし、自分を否定する相手には抵抗を感じやすいからです。
だからイメージ上だけでも、自分が相手と同じフィールド上よりも少し高い位置にいる事を意識して、投げられた相手のエネルギーをまともに受けないようにする訳です。
自分を否定された!と思って抵抗や対立したりすると、キャッチボールが始まってしまい、始まるとなかなか途中でやめられない。それが自我の悪い癖。
なので高い位置に自分を置くことで上手くかわし、落ちたボールを拾いあげてみるような感じです。
落ちているボールを手に取っても怖くもないし、当たって痛くなる事も無いですよね。
直ぐに相手の意見に反応するのではなく、引いた視点を持つことで意見の衝突が無くなり、無駄にお互いを傷つけ合うことも無くなります。
二つ目は、自分の視点を高くすることで、今まで自分が過去の経験から作り上げていた【自分の枠】を客観的に見る為です。
目の前に起きている状況を冷静かつ客観的に捉えることで、今まで"こうでなきゃいけない"とか"常識"だと捉えて苦しんでいたことも分かるようになってきます。
正しい意見というのも、自分から見た正しさであって、人や時代が変わればいとも簡単に変わってしまう危ういモノ。
そう思えば、自分とは違う意見だけれどもそれも一理あるなと思えるし、その違う意見も抵抗していると受け入れられないけれど、上手くかわして受け止めてみれば、その意見は自分の狭い枠をとっぱらってくれる有り難い意見だという見方も出来ます。
そして三つ目ですが、この方法だとイメージ力を高めるトレーニングにもなり、それが第三の目・松果体の活性化にも繋がってきます。
現実世界を認識する為に使っている私達の両目ですが、霊的世界を見るには必ず第三の目を開花させることが重要です。
直感やインスピレーションなどは全て第三の目を通して私達にもたらされます。
頭の中で意識的に俯瞰視点をイメージする事は、正に第三の目で物事を捉えている状態なので、通常使用している脳とは違う部分を使用しています。(というインスピレーションが降りてきましたが、正しいかどうかは分かりませんw)
過去の記憶からの自我の反応だけで生きていると、松果体は使われずにどんどん石灰化して行きます。
人類はいつからか松果体を使うことが無くなってしまった為に人生の目的を失い、病気が増え悩みや苦しみが増えてしまったのだと思っています。
私はこの方法を実践する様になったら、前は意見の合わない人とは近くにいたくなかったけど、今は何を言われても平気だし、自分の人生から嫌いない人がいなくなりました。
誰も自分の敵じゃない!ということに気が付いたのです。
お陰で主人がどんなぶっ飛んだことや嫌な事を言おうとも、傷ついたり喧嘩することもあまりなくなりました。
ほー、こんな意見もあるんだ!という自分の視野を広げてくれる有り難いお言葉にさえ感じることもあります。
もし自分の意見を肯定してくれる人ばかりを自分の周りに集めている人生だったら、自分の狭い視野の枠の中だけで、枠の外に居る他人の意見に怯え、否定しながら生きていたと思います。
違うことは素晴らしい!ということを受け入れるだけで、見ている世界の視野を広げられ、本当に生き易い人生に激変していきました。
ただ勘違いしないで頂きたい点があります。
意見の違いを受け止める・受け入れるということは『相手に従う』ということではありません。
今回の方法は、異なる意見を一つ意見として、自分の利害関係から外した視点を持つ為のものです。
この方法で相手の言っていることを客観的に受け止め、その上で「自分はどうしたいのか?」と改めて自分の考えを見直し、相手と話し合いをするようにして下さい。
そうすれば落ち着いて意見の交換が出来、物事がスムーズに進んで行くのを実感できると思います。
そもそもの「意見の違いは良くないこと!」と相手を敵と見なしてしまう事を止めることで、自分の周りから争い事が無くなっていくのです。
つまりニュートラルな視点を常に意識していくということです。
コロナが起きて居る今、今まで通りのやり方が通用しなくなっていることを皆さんも感じていると思います。
これからの時代は陰陽の統合=違いを受け入れて、その中で全く新たな視点から物事をクリエイトして行く世の中になっていきます。
今回お伝えした方法は、本来そんなに難しいことではないはずですが、長年の経験で自我の反応に振り回されて生きている人は、最初は難しく感じるかも知れません。
ただイメージングを取り入れれば、その瞬間既に自分の思考や感情から離れてギャップを感じることが出来るので、非常に効果的だと思います。
日常に起こる様々な人との関係の中で、一つずつ実践していけば徐々に身についてくると思います。
毎日の生活の中にこそ真実がある。そこが私が皆さんに一番伝えたいことでもあります。
出家したり山に籠ったり、高価なリトリートに行かなくっても、宇宙の真理に目覚めることは出来ます。
今のこの騒乱の世の中だからこそ、是非身に付けて人生を軽やかに明るく歩んで行って欲しいです。
長々と説明してしまいきちんと伝わったかどうかは分からないですが、皆様の人生のお役に立てれば嬉しいです。
それでは本日これにて。
ブログ読んで頂きありがとうございました。
愛を込めて