現役国立大学・理系博士課程在籍女子が語る,美容化粧品の科学的見解. -4ページ目

現役国立大学・理系博士課程在籍女子が語る,美容化粧品の科学的見解.

現役国立大学・理系博士課程在籍女子が、現代の美容化粧品の効能から原料までを科学的な見地から考えるメールマガジンです。
論理的な立場から化粧品や美容法についての情報も盛り込んでいきます。

2012/12/4



こんにちは!


最近寒さが増してきましたね。


最近私は学会の準備に追われて疲れ気味です・・;;


夜遅くまでパソコンに張り付いてると、身体にもお肌にも悪いんですよ~!


・・・って教授に訴えたくなる毎日です(笑







さて、科学的な視点からみる美容法ということなんですが、


今日は化粧品の化粧水について少し話してみたいと思いますね^^





化粧水と言えば、基礎化粧品の中ではかなり大きなウェイトを占める存在で、


主に肌の水分を補う役割をしています。


肌のトラブルの、乾燥・シワ・クマなどなど、


これら水分不足から来るものがたくさんありますよね;


そのため、化粧水はお肌の維持のためには欠かせない存在です。








その化粧水ですが、皆さん化粧水と言えばどんなものをお使いですか?


ドクターシーラボ、ランコム、ドモホルンリンンクル・・・・




などブランドだけでも相当あると思いますし、商品にいたっては数え切れないほどですよね。




どれが合っているか、効果があるかなど全部試していては、

東京ドーム何個分の肌面積が必要になるのか・・笑






ところで皆さん化粧水は何でできてるかはご存知ですか?


先ほど挙げたどの化粧水も、成分の95%以上は水とエタノールからできています。




水はもちろん保湿のためですね^^



エタノールは揮発性が高いので、入れすぎていると乾燥の原因になってしまいますが、
清涼感を出したり、他成分をよく溶かすための触媒として配合されています。




そして、水自身も揮発してしまっては乾燥してしまう為、

様々な成分が残り5%に含まれています。





これらの成分を大きく大別すると、


・肌表面に留まり水分蒸発を防ぐ成分
     ―コラーゲン、ヒアルロン酸やポリグルタミン酸、MPCポリマーなど


・肌に浸透して水分保持する成分
     ―グリセリンやBG、ジプロピレングリコールなど


の2つにわけられます。








だから言ってしまえば、これらの成分が入ってさえいれば、

化粧品としての必要条件は満たしています。


これらの微々たる成分の配合の違いが、化粧品のアイデンティティです。


もちろん新しく入れた成分が合うかどうかは別の話です。


A子ちゃんに合った成分が、B子ちゃんに合うかどうかは別問題です。



しかし、化粧品会社は、手を変え品を変え、広告を変えて、


新しいものを販売しているというのが現状ですね。


そして個人個人に合うかどうかは別として、新商品をアプローチしていきます。






これ以上は私心になるので控えますが、


要は大切なのは、




「広告に踊らされず、個人に合った成分を理解する」


ことだと思っています。





★今日のまとめ


・化粧水のアイデンティティは含まれる5%の成分で決まる。


・その5%は揮発防止成分と浸透保湿成分である。


・化粧水は闇雲に新商品を探すより、個人に合った成分を理解することが大切です。



それでは今日はここまでです☆


ではでは皆さん風邪にはお気をつけて^^♪