現役国立大学・理系博士課程在籍女子が語る,美容化粧品の科学的見解. -2ページ目

現役国立大学・理系博士課程在籍女子が語る,美容化粧品の科学的見解.

現役国立大学・理系博士課程在籍女子が、現代の美容化粧品の効能から原料までを科学的な見地から考えるメールマガジンです。
論理的な立場から化粧品や美容法についての情報も盛り込んでいきます。

こんにちは~理系博士課程ゆまちでございます♪

もう年の瀬ですがみなさん忙しくしてますかね?

私ゆまちもふらふらになりながら年越しを迎えそうです・・笑

さてさて、今回はドモホルンリンクルについて解析・考察していきたいと思います^^
広告やCMでよく見かけますよね、ターゲット層はどちらかと言えば若年層ではなくちょっと対象年齢高く設定はしてありますね。



成分分析に入る前に、ドモホルンリンクル製造会社は再春館製薬所で、元は漢方専門の会社だそうです。
ネームバリューの割りに意外かもしれませんが、売り出している商品はドモホルンリンクルONLY です。
その一本槍でやっていくのが功を奏したのか今では大きな会社ですね。

さてさて、そんな漢方専門会社だけに、モットーは自己回復力を目覚めさせることだそうです。

お肌に重要なコラーゲン成分も、補給だけでなく(まぁそもそも補給なんて塗るだけでは効果ありませんが)、製造過程を補助する役割を促すそうです。
まぁ原理・考え方としては「自己回復力をにゆだねる」個人的に素晴らしいと思います!

ただ問題は費用対効果、適正な値段と効果が得られるかだと思います。



遅くなりましたが、商品に入っていきましょう^^;

ドモホルンリンクルは、準備品3点(化粧落とし、洗顔、泡パック)と、基本4点(保湿液、美肌エキス、クリーム、乳液)の7点で成り立っています。
お試しセットは3日分これらを進呈してくれますが、正規で買うと全部で57750円です。
まぁ高い安いは価値観しだいですので、成分を見ていきましょう。

ここ を見れば一応成分表示はされていますね。

基本的に天然由来のものを使用しているそうです。
そして、成分を調べてみますと、正直他の化粧品と何が違うということはありませんでした。


列挙はしませんが、お手持ちの化粧品と比べてみれば、エキス以外に違いがほとんどないと思います。
違うといえば、そのエキスなど漢方由来の成分が多種配合されていることで、肌の活性化が促されるという点ですが、これは要は、化粧品と漢方薬の組み合わせですね。

代謝の力が万能の薬であることは違いありませんからね^^
そして、会社が抱えるコラーゲン製造の補助作用ですが・・

これはなんともいえません。


「クリーム20」のチューリップ花エキスというものが主にそれにあたるのですが、
前述もしましたが、コラーゲンはそもそも分子量が大きいので、肌に塗ったりということでは吸収量に限界が決まっています。

そしてその補助作用ですが、漢方のエキスとは定義上からして、
「作用が弱くても副作用がないもの」が上品とされています。

つまり漢方とは、目的がそもそも西洋医学の「治す」、という概念と異なり、「害がない」ことが最上であり、いい薬の定義であるからです。




ただ、決してドモホルンリンクルがダメということはありません!

成分としては無害なものが多いですし、必要成分は概ね配合されています。

毎日これだけたくさんの化粧品を使い、続けられる気力と経済力があれば、便利で効能の高い品だと思います。しかし、毎月これだけのお金をドモホルンリンクルに使うなら他の方法があるのでは・・・と思うだけであります。


漢方などは医薬品に比べ、比較的簡単に(安価かは別ですが)手に入りますし、化粧品はこれらを配合させるだけならお手製で作っても構わないと思います。

自分で作るのが不安なら、私のHP で紹介しているマニュアルもございますので、作る際に参考にしてみてください。





ではでは年越しまでもう少し色々頑張りましょーー!!

みなさんよいお年を^^