うちの長男は中学2年生の終わりから数カ月不登校を経験しました。
長男が学校に行きづらくなり始めた時は
なんとかして学校に行かせる方法はないかと考えました。
行動療法的な発想で、
とりあえず朝いつも通りの時間に起き、とりあえず家を出てみる。
そして、行けるところまで行ってみる、ということを試してみました。
たとえば家から一番近い電柱まで、とか、
それが出来たら次は次の電柱まで行ってみる、みたいに
少しずつ学校までの距離を縮めるというチャレンジです。
彼は私に言われ通り、実践してみました。
で、学校までは行けたものの、校門をくぐることが出来なかったり、
校内に入れたけど教室に入るのがかなり苦しかったり・・・。
保健室登校も考えましたが、うちの長男は
あきらかに他の子と違う行動をしているのをみんなに見られることを嫌がりました。
いろいろと策を練りましたが、長男は学校に行けない日が続きました。

そんな折、
いじめられていた子が自死したというニュースを目にしました。
その子はきっと辛くて辛くて学校なんか行きたくなかったんじゃないか。
でも、一般的に「学校は毎日通うべき」とされているから、
無理をして、頑張って通ってたんじゃないか。
で、頑張りすぎて、頑張れなくなって、
どうしていいかわからないほど追いつめられて、自死を選択したんじゃないか。
通わなくてもいい、という選択肢もあるということを、
その子は知らなかったんじゃないか。
その子だけじゃなく、その子の親御さんも・・・。
そんな風に思いました。
これは私の単なる想像にすぎませんが、
頑張って、どうにかして、通い続けるという選択もあれば
通うのをやめるという選択もあります。
「死なせるために学校に行かせてるんじゃない。
だから、死ぬほどツラい学校なら行かんでいい」
私はそう息子に伝えました。
長男は学校に行けない自分を責めているように見えました。
なのに私は何とかして学校に行かせることばかり考えていました。
それじゃあ追い打ちをかけているだけ。
それじゃあ長男はますますツラくなるだけ。
少し勇気はいりましたが、
「ツラいなら学校行かんでいい。家にいろよ。大丈夫。なんとかなる」
と、言い切りました。
その後、一時的に転校という形で支援学校で学習させてもらい、
友達を作り、少し自信をつけ、笑顔になり、中学校を卒業しました。
続けることも大事です。
でも、どこかで思い切って決断して、
やめることも大事。
やめどきの見極めは難しいし、勇気がいります。
続けること以上にやめることの方が勇気がいると思います。
でも、今続けていることがあまりにも辛かったら、
やめるという選択肢もあるということを思い出してください。
やめることを「途中で匙を投げて、いい加減だ」なんて言う人も
世の中にはいます。
でも、それは違う。
いい加減な気持ちでやめるわけじゃない。
自分で見極めて、勇気をもってやめるのです。
やめるという選択は決して悪いことではありません。
死ぬほどツラいことはやらんでいい。
やらんでいいんです。
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